ソニー α7R IIIは、幅広いジャンルに最適なフルサイズ・ミラーレス機
dpreviewが、ソニー α7R III | ILCE-7RM3 レビューを掲載しています。高速連写と追尾性能に関してはスポーツ志向のカメラには及ばないが高いレベルを維持し、素晴らしい画像品質、高速連写、高品質な4K動画を実現しながらコンパクトボディにまとめ幅広いジャンルの写真家に最適な選択肢に成り得る非常にバランスの取れたフルサイズ・ミラーレス機に仕上がっていると評価しています。
α7R IIIの長所は…
- 素晴らしい解像度とダイナミックレンジを実現する4240万画素センサー
- 全体的なスピードと応答性が向上
- バッテリーライフが大幅に向上
- デュアルSDカードスロット
- ジョイスティックの採用や、より深くなったグリップなど意義のある人間工学的改善
- Jpegカラーの改良
- メニュー構成の改善
- 高速連写 10コマ/秒 (ライブビューで8コマ/秒)
- 瞳AFパフォーマンスは良好で注目すべき機能であり、アダプター経由で装着したレンズ群でさえ機能する
- 大きく美しい(素晴らしい)EVF
- AFパフォーマンスは、概ね良好
- 4Kとスローモーション 1080p 動画撮影機能
- コントール類のカスタマイズ性の高さ
- 動画撮影において Hybrid Log Gamma と S-Log に対応
- USB-C、フラッシュ同期、マイク/ヘッドホン端子
- ピクセルシフトマルチ撮影
- Wi-Fi & NFC
- 本体充電と給電が可能
α7R IIIの短所は…
- デュアルカードスロット 1スロットのみしかUHS-IIに対応していない
- 高速なカードを使用していても書き込みが遅い時がある
- バッファ処理中は、動画モードに切り替えが出来ない
- 被写体の追尾は信用できない
- 特に手袋着用時、ボタン/ダイヤル類のフィードバックは必要
- 大きなレンズを快適に使用する場合、バッテリーグリップの使用が推奨されている
- 選択したAFエリアが、見難い
- カメラ内RAW現像に非対応
- PlayMemories appをサポートしていない
- ピクセルシフトマルチ撮影は静物撮影に限定され、撮影したファイルのサポートも制限がある
- ピクセルシフトマルチ撮影は競合機と比べて遅く、カメラや被写体のブレがあると正しく合成されない
- 光量が足りないイベント撮影時、フラッシュやワイヤレストリガーのAFアシストグリッドが無い
総合スコア 90%を獲得し " ゴールド・アワード / 金賞 " を獲得しています。ソニー α7R IIIは、非常に幅広いジャンルの写真家に最良な選択肢に成り得るカメラで、素晴らしい画像品質、高速連写、高品質な4K動画を実現し、それを上手くコンパクトパッケージに納め、非常にバランスの取れたカメラに仕上がっていると評価しています。カスタマイズ性が高いところも評価していますが、追尾性能や高速連写に関してはベストを求めるならスポーツ志向の他の機種にした方が良いように感じる記述も確認できます。
dpreviewのレビュー記事は、時間を掛けて10ページ前後で構成される記事なので、上記以外にも画質・操作性・テクノロジーなど詳細な仕上がり具合を掲載しています。動画撮影において手振れ補正は効くものの、他社ほど滑らかな手振れ補正ではない模様。センサー自体はα7R IIと同じであるが、高ISO時のノイズがわずかに改善され、ディテール高さを評価、印象的にダイナミックレンジの高さも評価しニコン D850 ISO64とほぼ同じであると判断しています。