ソニー 135mm vs シグマ 135mm 比較動画 低照度時のAF性能に差が出てくる模様
Manny Ortiz氏が「ソニー FE 135mm F1.8 GM | SEL135F18GM」vs 「シグマ Eマウント 135mm F1.8 DG HSM | Art」比較動画をYouTubeに公開しました。低照度時のAFパフォーマンスにおいて興味深い結果となっています。
Sony 135mm 1.8GM vs Sigma 135mm 1.8 ART | This may SURPRISE YOU!
今回の比較動画のハイライト部分は2:50あたりから行っている低照度時のAFテストではないでしょうか。ソニー 135mmは迷う事なく合焦していますが、シグマ 135mmは合焦せずに狩りに行っている事が分かります。映像を見る限り被写体を変更しリフォーカスする時に合焦し切れない時がある模様。
ソニー FE 135mm F1.8 GMは、独自のXDリニアモーターを4基搭載し、XDリニアモーターに最適化された制御アルゴリズムにより静粛かつ低振動なAFを実現している事を謳っているだけに、個人的にモーター周りのシステムの差が出ているのかな~と予想。" 像面位相差+コントラストAF " もしくは " コントラストAF " 時に両レンズの差が出てくるのかもしれません。
CP+2019 SIGMAブースステージ「シグマのレンズ設計思想とミラーレス対応について
シグマ 山木社長は、CP+2019 トークステージで「ミラーレス用レンズでフォーカスレンズを動かす最適なモーターが無く、各社とも工夫をして設計している」と語っています。※ウォブリングは、コントラストAFにおいて被写体にピントを合わせる時にレンズを前後させコントラストをチェックし合焦させる事
- 超音波モーター … 一眼レフ用の交換レンズに良く使われるモーターで非常にトルクがあり、大きなレンズ群を動かすパワーがあるが、制御の応答速度が弱くウォブリングには向いていない
- ステッピングモーター … ウォブリングに向いてるが、パワーが無い
- ボイスコイルモーター … ウォブリングに向いてるが、パワーが無い
シグマのEマウント Artレンズは、70mmマクロ以外はすべて " 超音波モーター " を使用しているとのこと。ただし一眼レフ用のレンズをミラーレス用にしただけではなく、ソフトウェア側でウォブリング無しでもコントラストAF、AF-C、動画AF、静音駆動に対応していると語っています。
今回のテスト動画を基準にした場合、暗所でのAF性能に差があるので、暗所も含めどのようなシーンでも変わらないパフォーマンスを求めるのであれば " ソニー 135mm " となり、日中メインの使用が多いのであればより安価な " シグマ 135mm " の選択肢も。ちなみに両レンズの希望小売価格は…
- ソニー FE 135mm F1.8 GM : 235,000円+税
- シグマ 135mm F1.8 DG HSM | Art : 175,000円+税
…となっています。今後ミラーレス用 交換レンズは、光学性能だけでなく、いかにモーターを制御しているのかが注目されていくかもしれません。