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DPReview TVによる パナソニック S1R vs ニコン Z7 vs ソニー α7R III

DPReview TVが、高画素センサー搭載フルサイズミラーレス機比較動画「パナソニック S1R vs ニコン Z7 vs ソニー α7R III」をYouTubeに公開しました。7つのカテゴリーに分け、それぞれ順位付けしています。

ハンドリング

  1. ニコン Z 7 : メニューシステムもグリップも素晴らしく、ジョイスティックも採用している
  2. パナソニック S1R : 1位の「Z7」に迫る仕上がりで、カスタマイズ性の高いダイヤル類、ガッシリしたボディを実現しエルゴノミクス的に使い易い ※クリス氏は大きいカメラが好きなので、S1Rのサイズと質量はマイナスポイントに入っていない模様
  3. ソニー α7R III : 3機種の中では最低になってしまう メニュー周りや素材のチープ感、小型ボディ特にグリップ周りの弊害

ディスプレイ

  1. パナソニック S1R : 最高の高画素EVF (576万ドット有機ELパネル、120fps高フレームレート)で背面のモニタは3軸チルト
  2. ニコン Z 7 : 背面の有機ELモニタ(OLED)は素晴らしく、EVFも良い
  3. ソニー α7R III : 3機種の中で一番古い機種で解像度が低く、可動式モニタも2軸である

バッテリーとメディア

  1. ソニー α7R III : 動画撮影も含めてZバッテリーは素晴らしいが、UHS-II デュアルカードスロットにすべき
  2. パナソニック S1R : デュアルカードスロット(XQDとSDカード)、大きなバッテリーであるがサブのバッテリーは必要
  3. ニコン Z 7 : シングルカードスロットでバッテリーライフも良くない

レンズ群

  1. ソニー α7R III : フルサイズミラーレスに注力した事によりGMラインをはじめGレンズが拡充され、様々なサードパーティ製アダプターの存在もありレンズの選択肢が多い
  2. ニコン Z 7 : 良好なFマウントアダプターを用意し多くのFマウントレンズが使用可能で、Zマウントレンズロードマップも非常に印象的、1位ではないのは新しいマウントだからである
  3. パナソニック S1R : レンズラインアップのレンジはまだ十分ではなく、ライカのLマウントレンズは驚くほど高価、シグマもLマウントレンズを予定しているがまだ発売されていない

AF

  1. ソニー α7R III : ソニーが1位なのは驚きではなく、これまでで最高のAFを実現している ※動物対応リアルタイム瞳AFを含んだ新ファームウェアを含んだ評価と思われます
  2. パナソニック S1R : ニコンよりわずかにヒット率が高く2位になったが、コントラストAFのみで像面位相差は搭載していないものの、動物認識AFを搭載している ※クリス氏は、ディープラーニング機能がお気に入り
  3. ニコン Z 7 : ハイブリッドAF(像面位相差とコントラストAF)の実装具合が好きではなく、ディープラーニング(AI)も採用していない ※追尾性能の仕上がり具合が気に入らない模様

動画

  1. パナソニック S1R : 最高のボディ内手振れ補正機構(IBIS)と素晴らしいプリアンプ、XLRアダプターに対応、4K60fps/フルHD1080fpsスローモーション撮影も可能
  2. ニコン Z 7 : 柔軟な10bit記録が可能であるが、10bit外部出力時の音響用プリアンプが良くない
  3. ソニー α7R III : 30分の連続記録制限があり8bit止まりである

高画素センサーそのものが動画撮影に理想的ではなく、動画メインで考えているのであればより画素数が少ない(適度な画素数の)カメラの方を勧めるようなコメントも見受けられます。

画質

  1. ソニー α7R III : 特にベースISOのダイナミックレンジは一番競争力があり、ISO全域でダイナミックレンジは素晴らしいが、高ISO時のノイズ耐性は今や最高とは言えない、ピクセルシフトマルチ撮影は使い難い
  2. パナソニック S1R : 最高のハイレゾモードを実現し、像面位相差を採用していないので画素欠損がなく横しまノイズは出現しない、ただし他の2機種と比べるとダイナミックレンジが一番狭くベースISOでもノイズが多く1位は獲れない ※高ISO時の画像品質は素晴らしいと評価
  3. ニコン Z7 : バランスが良く、高ISO時のダイナミックレンジは良好で、光が十分なシーンでISO64は可能な限り最高の画像を実現し気に入っているが、マルチショットには対応しておらずシャドウ部のバンディングが受けられる ※dpreviewは、ベースISO感度で露出を+5EV/+6EVまで上げてテスト

パナソニック S1R

  • パナソニック S1RのAFはイマヒトツ
  • ボディ内手ブレ補正機構(IBIS)は最高で、がっしりしたボディに良好なインターフェイスやディスプレイ、動画も本当に素晴らしい
  • 唯一のマイナスポイントは価格でお財布に優しくない、本当に高い

ソニー α7R III

  • 価格はかなり落ち着いてきており、素晴らしい画像品質を実現している
  • 発売から時間が経ってきているものの(2017年11月発売)、ポートレートにおけるAF能力は高く、小型軽量ボディは旅行にも向いていて、バッテリーライフも素晴らしい
  • 最高のオールラウンド・パフォーマーで、素晴らしい選択肢の1つ

ニコン Z7

  • 人々にこのシステムを勧めるのは難しい
  • 多くのFマウントレンズを所有しているフォトグラファー達にアピールする意図があるカメラ

「α7R III」は2017年11月に発売されたフルサイズミラーレス機ですが、発売されてから日が浅い「Z 7」「S1R」と比較してみてもまだまだ魅力的な機種である事が伺えます。先日新ファームウェアアップデートで動物対応リアルタイム瞳AFが搭載され強化されたばかり。

今回は各項目で順位付けをしていますが、どれが良いか悪いのかではなく、3機種がどのような特長を持ったカメラなのか分かる動画になっているので、どのカメラが自分に適しているのか把握し易くなるかもしれません。