ソニーの技術革新ペースの速さが、写真業界をダメにする？
数日前の記事になりますが、PetaPixelが、ソニーのデジタルイメージング事業のスタンスについて物申す的なコラム記事を掲載しました。ソニー下げ、キヤノン・ニコン上げ記事といった感じでしょうか。
個人的に興味深かったポイントをざっくり抜き出してみると、ソニーは開発スピードや技術革新するスピードが驚異的で、競合他社が追いつく事が出来ず業界を圧迫し亀裂が入り始めているとコメント。
ソニーは今のところ写真業界において革新を主導する道先案内人で、家電製品のように毎年アップデートを行うサイクルを取り入れ、ほぼ毎年何かしらフルサイズミラーレス機を投入していると解説。ソニーは、映画スタジオ・レコードレーベル・家電・センサー・デジタルイメージングなど様々なブランドがあり、ライカ・富士フイルム・ニコンさらにはキヤノンよりも巨額な投資を行う余裕があるとし、これまで(デジタル一眼レフで積み重ねた)豊富な遺産がある競合他社が、ソニーに追いつけなくなったらどうなるのか？と疑問を呈しています。
競合他社の最悪のシナリオとして…
- アイディア先行で完成度が中途半端な製品を市場投入
- ブランドロイヤリティの構築を期待して、価格や機能を大幅に削った製品を投入し、底辺で競争をしてしまう ※まずは購入してもらってこのブランドを知ってもらい、継続購入してもらう事でブランド忠誠心を上げていくイメージでしょうか
- 利益重視過ぎてハイエンドで高価または贅沢な製品に重点を置いてしまう
私は " 現実主義 " を装った " 悲観主義者 " に過ぎないが、写真界おけるソニーの急速な台頭は私を躊躇させるとコメント。
ソニーは、カラーサイエンス(絵作り)、エルゴノミクスとメニューシステムが不十分、カスタマーサービスは最低であると指摘。加えてソニーは、ニコンやキヤノンのような伝統的なメーカーよりも技術やコンシューマーのトレンドを理解しているが、写真や写真家を理解していないと皮肉。
最後は、競争は良い事で、イノベーションも良い事であると前置きした上で、ソニー αカメラが、ニコンとキヤノンにコスト削減やカメラ&レンズ市場からの撤退を強いる事に焦点を当てているとすれば、ソニーは業界における " イノベーションの原動力と競争 " から " 仕方ない選択肢 " へと成り下がってしまうと結論付けています。※shift focus awayを撤退と意訳しました