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ソニー「付加価値の高い領域は拡大」「作りたいレンズは何十本もある」「1マウントの価値」

ニュースイッチ(日刊工業新聞)が、今後のカメラ事業戦略を伺うインタビューシリーズ第2弾 ソニー イメージングプロダクツ&ソリューションズデジタルイメージング本部 長田康行シニアゼネラルマネジャー インタビュー記事を掲載しました。

デジタルカメラ市場・ミラーレスカメラ市場の動向

  • デジタルカメラ市場全体は縮小しているが、付加価値の高い領域は拡大している
  • 一眼レフからの移行が加速すればミラーレス市場はまだ盛り上がるだろう
  • 最近は高付加価値で高価格のミラーレス用レンズの投入が増えている
  • あと3年はこの流れが続くのではないか

ミラーレス用 交換レンズのこだわり

  • 作りたいレンズがまだ何十本もある
  • ターゲットを的確に絞り、ユーザー拡大につなげたい
  • 材料費の高騰は懸念しているが、製品の小型・軽量化のために妥協はしない

1マウント戦略の効果

  • サブ機の需要は意外と大きい
  • プロでも初心者でも、静止画も動画も楽しめる製品が揃い、ユーザーがいろいろな製品を楽しめることに価値はある

カメラ・レンズシステム拡充の方向性

  • 現時点でカメラのラインアップは圧倒的に多い
  • 既存の製品群の外に新たに設けるよりは、今ある領域を横に広げることになるだろう

これまでと変わらない方向性に感じ、まだまだ交換レンズは登場してきそうなコメントも見受けられます。ただし交換レンズの研究開発は難しく費用も掛かるので、これまで通り高めの価格設定になりそうな予感。※ソニーは公式サイトのインタビュー記事で、光学系を一新するような研究開発も進んでいる事を明らかにしています。

高級コンパクト機に関しては、需要は大きく減っておらず、地域によって伸びているそうで、スマートフォンで音楽が聴けるようになってもニーズがある「ウォークマン」に近いかもしれないと語り、個人的に印象的でした。

ソニーは「α9 II」「α7S III」の発表が期待されていて、付加価値の高い領域はさらに拡大していくのではないでしょうか。あとスマートフォン・ユーザーの1%がカメラを所有したいと思えば、マーケットが倍になるのではないか?と潜在的な可能性も語っています。