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ソニー ZV-1、パナソニック G100、アップル iPhone 最高のVlogカメラは?

dpreviewが、最高のVlogカメラと題してソニー ZV-1 vs パナソニック G100 vs アップル iPhone XR を比較したテスト動画を公開しました。音質や動画質など各項目に分け最終的な順位も明らかに。

Vlog用途という事で、箱から出してすぐに使えるコンセプトを前提に素の状態のままテストを行っています。かなりざっくり抜き出してみました。

音質 (内蔵マイク性能)

  1. アップル iPhone XR
  2. ソニー ZV-1
  3. パナソニック G100

1位の「iPhone XR」は、上手く風切り音やバスの中の周辺の雑音を抑えて声を拾ってくれると評価。

2位の「ZV-1」は、リッチでウォームな音質とは言わないが素晴らしいマイクシステムで、付属するモフモフはそよ風の音を抑えてくれるモフモフが付属し、風ノイズを全体的に制御してくれる外部マイクも装着可能でマイク調整レベルがある事を評価。

3位の「G100」が採用するNOKIA社製OZO Audioは、(5つの)指向性モードがありクールな機能であるが、今回のテスト撮影(Vlog用途)では頻繁に切り替えて使う事はなかったとコメント。内蔵マイクは、安っぽいサウンド(tinny sounding)と表現しています。あとテスト撮影時に拾った " 風切り音 " や川の音の影響も評価に反映している模様。

動画品質

  1. ソニー ZV-1
  2. パナソニック G100
  3. アップル iPhone XR

「ZV-1」は、F値が明るいレンズを採用しているもののNDフィルターを内蔵する事でシャッタースピードを抑える事が可能で、S-Logが搭載されている事を評価。

「G100」はマイクロフォーサーズセンサーを搭載した事による低照度撮影における有利なポイントを評価しているものの、4K撮影時に大きくクロップされてしまい画質も低下するし、狭くなった画角はVlog用途に適していないと指摘。ただしV-Log Lに対応している所は評価しています。

「iPhone XR」はHDRモードがあり4K60pに対応している事を評価していますが、Vlog用途の場合 顔のスキントーンが蝋人形ぽくなり、解像度は低いフロントカメラで低照度撮影すると粗くなる事を指摘。

オートフォーカス

  1. ソニー ZV-1
  2. アップル iPhone XR
  3. パナソニック G100

低照度AFテストも加味した評価とのこと。「ZV-1」は、瞳AFだけではなくリアルタイムトラッキングに対応しており便利で簡単と評価。パッケージとしてボタン1つで切り替え可能な " 背景ぼけ切り換え " や " 商品レビュー用設定 " などVlog用途機能が備わっている事も評価しています。

「iPhone XR」はレンズとセンサーが小さい為にフォーカシングは穏やかでスムーズと評価。

「G100」は、顔・瞳認識AFは効果的としながらも低照度撮影において外す事があった模様。キットレンズのF値の暗さはフォーカスの少し助けになっていて、F値が明るいレンズを使用した時に被写界深度が浅くなるので、より迷わないAFを望むだろうとコメント。

レンズ

  1. ソニー ZV-1
  2. パナソニック G100 キットレンズ (12-32mm F3.5-5.6)
  3. アップル iPhone XR

「ZV-1」は交換式レンズではないが、35mm換算 24-72mm F4.9-7.8のレンズを採用し、背景のボケ具合を評価しています。Vlog用途テストだけにセルフィー時の背景ボケを重要視した評価になっている模様。

「G100」は、コンパクトで光学性能も気に入っているが、F値が35mm換算 24-64mm F7-11と暗い事を指摘。ただし「G100」がレンズ交換式カメラで、12mm F1.4のような広角で明るいレンズが装着可能である事は付け加えています。

「iPhone XR」はズームレンズではなく、セルフィー用のインカメラ(フロントカメラ)は、35mm換算で32mm F22.8で被写界深度は深いと指摘。

手ブレ補正効果

  1. アップル iPhone XR
  2. ソニー ZV-1
  3. パナソニック G100

シュティーンググリップやスタビライザーなどを使わない手持ち撮りテストで1位は「iPhone XR」を選出。「ZV-1」「G100」よりもクロップの影響が少ない事と手ブレ補正効果自体も「ZV-1」よりスムーズである事を評価。Vlog用途だとセルフィーが重要になってくるので、クロップ率がこの手ブレ補正評価にかなり影響している事が伺える結果に。

「ZV-1」は、光学式と電子式を採用しクロップされるが「G100」よりもかなり少なく、4K撮影時の使い易さに差がある事を指摘し2位に選出しています。

「G100」は、レンズは光学補正するもののボディ内は電子手ブレ補正なので特に4K撮影はかなりクロップされるのでこれは本当に厳しいと判断。

結論

  1. ソニー ZV-1
  2. アップル iPhone XR
  3. パナソニック G100

総合評価1位は「ZV-1」を選出。おそらくすでに「iPhone」はあなたのポケットの中にあり、今回の比較テストにおいて追加でお金を払うカメラはソニー「ZV-1」となると評価。「ZV-1」は、端に便利だけではなくすべてが独創的(クリエイティヴ)なコントロール性を実現しており、内蔵されたNDフィルターはマニュアル動画撮影時にシャッタースピードをコントロールや、ちゃんとした手ブレ補正機構とファンタスティックなAFなども評価。加えて(商品レビュー用設定などの)Vlog関連機能にも触れ、「ZV-1」を購入する事はあなたの " Vlog " をさらに引き上げてくれるかもしれないと結論付けいます。