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雑談 : ソニー Aマウントは、いつ終焉を迎えてもおかしくない状態

先日ソニーはEマウント フルサイズ ミラーレス機「α7C」を発表しました。同時にカメラ製品トップページ上部の画像が差し替えられ「おっ」と思った方は多いと思います。製品ページを中心に全体を見渡すとそろそろ " Aマウント " の終焉が見え隠れします。気のせいでしょうか。

カメラ製品ページは1マウント戦略を堂々と打ち出す

1マウント

これまでカメラ製品トップページには、Eマウント機の立ち位置が分かるロードマップっぽい画像が掲載されていましたが、今回 " 1マウント戦略 " を打ち出した画像を掲載。「ソニーEマウントはフルサイズからAPS-C、静止画から動画、プロフェッショナルから一般のお客様まで幅広く使用できるマウントシステムです。」と銘打っている事が確認できます。

ソニーはキヤノンとニコンがフルサイズミラーレス市場に参入した頃から " 1マウント " である優位性を強調するように。実はソニーは、まだAマウントラインを維持しており、厳密に言うと2マウント体制なのです。Aマウントは、新型カメラや新レンズを何年も投入していないので、ほぼほぼ大きな動きはありませんが。今回製品ページで " 1マウント " を掲げたので、そろそろAマウントの終焉が近いのかなと感じたのがまず1つ。

マウントアダプター「LA-EA5」の発表

ソニーは、2020年9月にAマウントレンズをEマウントカメラで使用可能にする新型マウントアダプター「LA-EA5」を唐突に発表。「LA-EA5」はコンパクト設計で、今回「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」や「Planar T* 85mm F1.4 ZA」などのモーターを搭載していないAマウントレンズもサポートしており、個人的に「Aマウント・ユーザーは、そろそろEマウントに移行してくださいね」というソニーからのメッセージに感じたのが2つ目の理由。

「LA-EA5」は、最新Eマウントボディの像面位相差に対応し、機種によりますが最高でAF/AE 高速連写 11コマ/秒に対応しています。国内で2020年11月6日発売予定、希望小売価格は26,000円+税とのこと。

現行ラインアップは「α99 II」のみ

ソニーストア

ソニーストアでもAマウント APS-C「α77 II」の販売は終了しており、残るはAマウント フルサイズ フラッグシップ機「α99 II」のみとなっています。「α99 II」はソニーストアで在庫があり当日出荷扱いですが…

カメラのキタムラ

量販店を見ると在庫はあるものの在庫の数が少ない事が伺え、カメラのキタムラでは " 納期3~4週間 " となっており、ソニーは「α99 II」をかなり絞っている事が分かります。海外のB&Hを見てみても購入できますが現時点で在庫なし状態。 以前インタビュー記事で海外ではまだAマウントの需要がある的な事を語っていたような記憶はありますが、今後どうなるのでしょうか。

マウントの終焉は波風立てず徐々にフェードアウトしていく事が多く、来年とか再来年あたりにそろそろAマウントをいつ終わらせてもおかしくない状況に感じます。