ソニー FE 50mm F1.2 GM 予約受付開始 販売店価格情報 米国では2000ドルだが…
ソニー初のF1.2大口径単焦点GMレンズ「FE 50mm F1.2 GM | SEL50F12GM」の予約受付が2021年3月23日 AM10:00に開始され量販店売り出し価格が明らかに。米国価格は2,000ドルですが、国内価格を見てきましょう。
FE 50mm F1.2 GM 量販店売り出し価格(税込)
- ソニーストア … 279,400円
- ヨドバシカメラ … 279,400円
- マップカメラ … 251,460円
- カメラのキタムラ … 251,460円
- ビックカメラ …279,400円
ソニーは「FE 50mm F1.2 GM」発表時に市場推定価格(税込) 280,000円前後になるとプレスリリースに掲載していました。個人的にソニーストアやヨドバシでも売り出し価格が25万円(税込)ぐらいになるのかな?と思っていたのですが…その理由は米国価格にあるのです。
米国量販店売り出し価格は2,000ドル
B&HやAdoramaを見ると " 1,998ドル " で予約を受け付けている事が確認できます。2,000ドルを単純に円換算すると " 約22万円 " になります。米国に消費税はありませんが、州ごとに税率が異なる小売売上税が掛かってきます。これを踏まえると国内価格は24~25万円(税込)あたりが庶民的は妥当に感じる事も。まあ為替変動を踏まえた国内価格と言われれば、それまでです。
ソニー・キヤノン・ニコン F1.2レンズ価格比較 ※2021年3月23日 AM10:30時点
- FE 50mm F1.2 GM … マップカメラ 251,460円 / B&H 1,998ドル
- RF50mm F1.2 L USM … マップカメラ 289,575円 / B&H 2,299ドル
- NIKKOR Z 50mm f/1.2 S … マップカメラ 250,470円 / B&H 2,096ドル
「RF50mm F1.2 L USM」は国内でも米国でも競合レンズより高く、「FE 50mm F1.2 GM」は売り出し価格で「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」と同じぐらいの価格設定である事が分かります。この種のレンズは、メーカーの言い値で売れるレンズの1つと思いますが、ソニーは競合レンズの市場価格を意識しているような印象。
F1.2単焦点レンズ 覇権の行方
- ソニー Eマウント径とフランジバック … 46mm / 18mm
- キヤノン RFマウント径とフランジバック … 54mm / 20mm
- ニコン Zマウント径とフランジバック … 55mm / 16mm
ニコンZマウントとキヤノンRFマウントが立ち上がった時マウント径の大きさをアピールし、メディアもそれに乗っかったため、ソニー Eマウント径の小ささではニコンやキヤノンのような大口径レンズは造れないと揶揄されレッテルを張られた事を覚えているでしょうか。そして今回ソニーが満を持して「FE 50mm F1.2 GM」を投入する事に。
ソニー公式「FE 50mm F1.2 GM」開発者インタビュー記事が公開されており、その中でF1.2レンズであっても小型軽量コンセプトを引き継ぎ、無駄で効果の薄いレンズエレメントを減らし、より少ないレンズ枚数であっても高い収差補正を効率的に行い光学性能を保ちながらレンズ全体をコンパクトに仕上げた事や、GMレンズならではの美しいボケ味、フォーカスグループを2つに分けダイレクトドライブXDリニアモーターを採用した事でAF速度と理想的なレベルの解像度とボケ味を実現した事をアピールしています。
「FE 50mm F1.2 GM」は国内で4月23日(金)の発売を予定していますが、キヤノンとニコンのF1.2レンズと比較されるのは必至。市場がどのような評価を下すのか、F1.2単焦点レンズを想像した時にどのメーカーのF1.2レンズを思い浮かべるようになっていくのか注目です。