ソニー「FE 24mm F2.8 G」これまでになかった24mm広角単焦点レンズ
ePHOTOzineが、ソニー Eマウント フルサイズ対応 小型軽量単焦点レンズ「FE 24mm F2.8 G | SEL24F28G」レビューとサンプル画像を掲載しました。「FE 24mm F2.8 G」は小型軽量ながらも写りが良いこれまでになかった広角単焦点レンズであると評価しています。
FE 24mm F2.8 Gの長所
- 中央部・周辺部ともに素晴らしいシャープネス
- 正確で高速、実質的に音のしないAF
- 卓越したフレア耐性
- 防塵防滴に配慮した設計
- クリック切り換え可能な絞りリング
- 小型軽量
FE 24mm F2.8 Gの短所
- ソフトウェアで補正可能なレベルであるが周辺部に色収差(CA)が見受けられる
- ソフトウェアで補正可能なレベルであるが周辺減光が見受けられる
4.5星を獲得し " かなりお勧めレンズ " に選出しています。小型軽量な広角単焦点レンズであり、卓越したシャープネスとハンドリングを実現していると選出理由を挙げています。
評価
中央部と周辺部のシャープネスは素晴らしく、小型軽量で楽しませてくれるレンズに仕上がっていると第一声。24mmは汎用性の高い広角な焦点距離で、市場にこの焦点距離の単焦点レンズが多くないだけに結構な驚きであるともコメント。市場にあるデジタル一眼レフ用の24mm単焦点レンズは、よりF値が明るい大口径レンズだけに大きくかなり高価なレンズである事を解説。※2021年8月10日時点の「FE 24mm F2.8 G」のソニーストア価格は79,200円(税込)
F2.8で24mmをカバーするズームレンズは数多く存在するが、それは比較的かさばり高価であり、この「FE 24mm F2.8 G | SEL24F28G」はこれまでとまったく異なるタイプの逸品であると結論付けています。このレンズは使用する喜びがあり、かなりお勧めレンズであると推しコメントも掲載。※a very different sort of beastをこれまでとまったく異なるタイプの逸品と訳しました
MTFチャート
独自MTFチャートを掲載しており…
- 24mm 中央部 … F2.8~F16まで素晴らしく、F22でも非常に良好
- 24mm 周辺部 … F2.8~F8まで素晴らしく、F11~F22まで非常に良好
これは非常にシャープなレンズであると評価。実際に掲載されているMTFチャートを見てみると、中央部と周辺部の大きな差はなく、F5.6~F8あたりがピークといった感じでしょうか。
色収差
色収差(CA)はカメラ内補正をオフにして測定しているとのこと。中央部はフリンジが出現しないものの多少の色収差はあるとしていますが、目障りなレベルではないと判断。周辺部に若干の色収差が見受けられるものの多くの被写体で問題になる事はないと説明。補正が必要な場合、Jpeg撮影時にカメラ内補正をオンにするか、ソフトウェアで補正可能としています。
歪曲
歪曲は、樽型歪曲 -0.18%と限りなく直線に近い値で広角レンズとして驚くべき結果であると評価しています。
ボケ味
ボケ味は滑らかでとても素晴らしいと評価。広角レンズは広角な構図で深めの被写界深度で撮影する事を目的としているので滑らかなボケ味は重要ではないが、このレンズはナイスな滑らかな効果を得る事ができると解説。※少し意訳しました
フレア耐性
構図の端に明るい光源があってもアーティファクトの影響を感じさせない綺麗な仕上がりであると評価。レンズフードが付属していない事に対してはマイナスポイントとして挙げており、水滴や衝撃から防ぐためにもレンズフードはあった方が良いと主張しています。※アーティファクト : レンズ設計的にゴーストやフレアなど人工的に発生してしまう光の現象といった感じでしょうか
周辺減光
周辺減光は他のレンズと同様に存在するものの、絞り込むとある程度均一になるとのこと。いずれにしても穏やかな周辺減光は多くの画像にとってメリットがあり、カメラ内補正もしくはソフトウェアで補正可能なレベルであると判断しています。