ソニー「FE PZ 16-35mm F4 G」発表 パワーズーム搭載 質量353g小型軽量コンセプト
ソニーが、Eマウント フルサイズ対応 広角ズームレンズ「FE PZ 16-35mm F4 G | SELP1635G」を正式発表しました。パワーズームを搭載し、質量はわずか353gの小型軽量レンズに仕上がっているものの、インナーズーム・インナーフォーカス方式を採用した意欲的なGレンズとなっています。
プレスリリースを見ると静止画と動画撮影における汎用性をアピールしていますが、仕様的に動画撮影を主眼においている印象で、なんと言ってもソニーにとって久々のパワーズーム(PZ)を採用したレンズでしかも小三元F4通し広角ズームレンズに仕上がっています。
インナーズーム・インナーフォーカス方式
インナーズーム・インナーフォーカス方式を採用しているので、ジンバルに装着した時のズームによるバランスの変化も最小限に留めてくれそうな予感。質量が353gとフルサイズ用レンズとしてはかなり軽量で「Airpeak S1」などのドローン撮影にも最適な1本になるかもしれません。
- FE PZ 16-35mm F4 G … 80.5×88.1mm / 353g
- Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS … 78x98.5mm / 518g
ツアイス印レンズ「Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS | SEL1635Z」と比べると、長さが10.4mmが短くなり、質量が165g軽量化した事が分かります。もちろん光学性能やフォーカス構造も今の時代に合せたモノとなってきるので見ていきましょう。
パワーズ―ムとXDリニアモーター4基
新設計のパワーズ―ムを搭載しており、αレンズとして初めてズーム群駆動にもXDリニアモーター4基を採用する事で答性に優れた制御を実現しているとのこと。パワーズ―ムレンズなので無段階変速タイプのズームレバーを採用する事で一定速度を保つスローズームを実現しており、なめらかなズーム表現できるとのこと。
もちろん別売りのアクセサリー ワイヤレスリモートコマンダー「RMT-P1BT / GP-VPT2BT」やImaging Edge Mobileアプリでリモート操作可能です。
レンズ構成図
- FE PZ 16-35mm F4 G … 12群13枚
- Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS … 10群12枚
- FE PZ 16-35mm F4 G … 高度非球面AAレンズ、非球面レンズ、ED非球面レンズ、スーパーEDガラス、EDガラス
- Vario-Tessar T* FE 16-35mm F4 ZA OSS … 高度非球面AAガラス、非球面レンズ、EDガラス
GレンズなのでGMレンズの代名詞的な " 超高度非球面XAレンズ " を採用していませんが、" 高度非球面AAレンズ " を採用し、両レンズを比べると「FE PZ 16-35mm F4 G」はエレメントが増え特殊系レンズも惜しみなく採用している事が伺えます。
MTF曲線 爆上げ
MTF曲線を比べてみると「FE PZ 16-35mm F4 G」光学性能爆上げになっている事が伺えます。最近のソニーαレンズのMTFが、天に張り付き状態が基本になりつつあります。ただし「FE PZ 16-35mm F4 G」は小型な広角ズームレンズに仕上がっているのでカメラ内補正がどのくらい強く掛かっているのか興味津々です。
ソニーは「FE PZ 16-35mm F4 G」製品ペーズで " Gレンズならではの高い解像性能と美しいぼけ描写 " を実現している事をアピールしています。ブリージング補正機能にも対応。
市場推定価格(税込)は165,000円前後
- 市場推定価格(税込) … 165,000円前後
- 予約受付開始 … 2022年3月25日 AM10:00
プレスリリースに市場推定価格(税込)は165,000円前後になると掲載しています。ちなみに海外B&Hの売り出し価格は1,198ドル。単純に円換算すると約14万5,000円でこれに税金が掛かるイメージでしょうか。
予約受付開始は2022年3月25日(金) AM10:00となっており、量販店の売り出し価格に注目が集まります。ショールームの先行展示も3月25日とのこと。ここ最近の供給不足状態を考えると、予約を入れた方が安全かもしれません。