ソニー「SEL100M28GM」vs「SEL90M28G」基本スペック比較
発表されたばかりのソニー Eマウント フルサイズ対応 マクロGMレンズ「FE 100mm F2.8 Macro GM OSS | SEL100M28GM」と既存のマクロGレンズ「FE 90mm F2.8 Macro G OSS | SEL90M28G」の基本スペックを比較してみました。

フィルター径 / サイズ(最大径x長さ) / 質量
- SEL100M28GM … φ67mm / φ81.4 x 147.9mm / 646g
- SEL90M28G … φ62mm / φ79 x 130.5mm / 602g
「SEL100M28GM」は「SEL90M28G」よりフィルター径とサイズは大きくなり、質量は44g重いマクロレンズに仕上がっている事が分かります。GMレンズとGレンズの違いといった感じで、どのくらい基本性能や光学性能が向上したマクロレンズに仕上がっているのか見てみましょう。

レンズ構成
- SEL100M28GM … 13群17枚
- SEL100M28GM … 超高度非球面XAレンズ2枚、EDガラス2枚
- SEL90M28G … 11群15枚
- SEL90M28G … 非球面レンズ1枚、EDガラス1枚、スーパーEDガラス1枚
「SEL100M28GM」のレンズ構成は13群17枚。GMレンズだけあって " 超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ " を採用しています。「最新のレンズ技術で設計された光学系により、画像の隅々まで緻密に描写します。絞り開放においても画面中心から周辺部分まで、高い解像性能を実現しています。」と製品ページに掲載。

MTFチャート
MTFチャートのスクリーンショットは英国ソニーが掲載しているモノになります。両レンズのMTFチャートの表記の仕方が異なり「SEL100M28GM」は開放F2.8とF8時のMTFを併記していますが、「SEL90M28G」はF2.8もF8も1つのチャートにまとめています。少し比べ難い感じですが、やはり「SEL100M28GM」の方が光学性能が良好である事が伺えます。特に周辺側は「SEL100M28GM」の方が明らかに良い動き。マクロレンズだけにコントラストの再現性が高くヌケが良いレンズに仕上がっており、より細かいディテールまで描写できる高解像を期待できるMFTチャートと言えるのではないでしょうか。近接撮影による収差変動をどのくらい抑制してくれるのか気になるところ。
フォーカス駆動
- SEL100M28GM … 4基のXDリニアモーターを搭載したフローティングフォーカス機構
- SEL90M28G … ダイレクトドライブSSM
フォーカス性能が気になるところですが「SEL100M28GM」は4基のXD(extreme dynamic)リニアモーターを搭載したフローティングフォーカス機構を採用。プレスリリースを見てみると、「SEL90M28G」と比べてAF性能が最大約1.9倍に高速化した事を掲載しています。体感的に差を感じそうな予感。
最大撮影倍率とテレコンバーター
- SEL100M28GM … 1.4倍 / テレコン対応
- SEL90M28G … 1.0倍 / テレコン非対応
「SEL90M28G」は等倍マクロで優秀ですが、「SEL100M28GM」さらに撮影最大倍率を伸ばし1.4倍を実現。しかもテレコンバーター「SEL14TC」と「SEL20TC」に対応。「SEL100M28GM」と「SEL20TC」の組み合わせで最大撮影倍率2.8倍のマクロ撮影が可能です。
絞り羽根
- SEL100M28GM … 円形絞り 11枚
- SEL90M28G … 円形絞り 9枚
両レンズは綺麗なボケ味をアピールしていますが、今回の「SEL100M28GM」は絞り羽根数が増えているので、特に玉ボケ仕上がり具合に期待したいところ。
販売価格 ※ソニーストア価格 2025年10月1日時点
- SEL100M28GM … 200,000円前後 ※市場推定価格(税込)
- SEL90M28G … 172,700円(税込)
「SEL100M28GM」はオープン価格でまだ予約受付が開始されておらず正確な売り出し価格は分かっていませんが、プレスリリースに掲載されている市場推定価格(税込)は200,000円前後となっています。GMレンズですが、Gレンズ「SEL90M28G」と大きな価格差はない印象。「SEL90M28G」ユーザーさんは下取りに出して「SEL100M28GM」に移行してみるのも良いかもしれません。
「SEL100M28GM」の予約受付開始は2025年10月7日 AM10:00から、発売日は2025年11月21日を予定しています。