ソニー α99 は、色味、ディテール、ダイナミックレンジの三拍子が揃ったフルサイズSLT機
ePHOTOzine が、ソニー α99のレビューとサンプル画像を掲載しています。α99は、色味、ディテール、ダイナミックレンジの三拍子が揃っていて、SLT技術の恩恵を感じるフルサイズ機だと評価しています。
- ソニー α99は、フルサイズのSLT機になる
- ソニー α99は、α900とα850(日本未発売)の待望の後継機にあたるフルサイズ機であり、ソニーのデジタル一眼レフに終止符を打った機種でもある
- 2400万画素センサーに、高速連射 6コマ/秒、コンティニュアスAFでフルHD動画撮影可能、235万ドットの内蔵EVFが採用されている
- 新型センサーは、ISO高感度耐性も改善されている
- ボディはマグネシウム合金で防塵防滴仕様
- ハンドグリップは、深めな形状で手の大きな人に向いているかもしれない
- グリップは片手で持っても快適でボディデザインは、よく考えられている
- 今回テスト撮影を行ったが、400枚撮り終えたところで、バッテリー残量は42%だった (残りの表示がパーセントで表示される)
- シャッターレスポンスは特に優れていて、瞬時に撮影が可能である
- ただしシャッター音はうるさく感じる
- ダイナミックレンジは、様々なシーンにおいて優れていた
- AFも正確
- ISO400までのディテールは素晴らしく文句ない描画を叩き出す
- ISO800でわずかにノイズが出てくるが、100%等倍で見なければISO1600までノイズに気が付かないレベルである
- ISO3200でノイズが増加して、わずかにディテールの損失が始まる
- ISO6400になるとディテールの損失が大きくなり細部の解像度が落ちてくる
- ISO12800では、ノイズがさらに増加して、彩度の低下が始まり、輝度ノイズ(クロマノイズ)をα99が抑えようとしているのが確認できる
- ISO25600は、常用外である
- オートホワイトバランスは、各プリセットの条件下で上手く動作している
- 「クリエイティブスタイル」がRAWに記録できないのは残念
- HD動画撮影中のコンティニュアスAFは非常に迅速
- GPSなども搭載されていて機能満載のフルサイズ機に仕上がっている
- メニュー周りやボタン・ダイヤル類も比較的使い易いので使い勝手は良好
- ISO高感度耐性も良く、AFは静止画もHD動画も素晴らしく、SLT技術の恩恵を感じる
- 色、ディテール、ダイナミックレンジすべてが素晴らしい
- フルサイズ機で高速連射やHD動画に興味があるユーザーには、このα99は際立った存在といえるだろう
今のところ他社フルサイズ機は光学ファインダーを採用したデジタル一眼レフですから、このソニー α99はフルサイズ機にまでトランスルーセントミラー・テクノロジーを推し進め、内蔵EVFに高速連射や、動画撮影においてのAFのスムーズさを実現したフルサイズSLT機といえるのではないでしょうか♪
フルサイズ機を愛用しているみなさんは、おそらく光学ファインダーへのこだわりと愛情があると思いますから、ソニーは今後どう既存のフルサイズユーザーにアピールしていくかが、フルサイズSLT機の課題になるかもしれませんね。でも内蔵EVFは、露出の低いシーンも得意だったりしますから、一長一短ではないでしょうか。
今回のレビューを見るとソニーらしく静止画と動画のバランスが取れたフルサイズ機に仕上がっていそうですね。