タムロン曰く、キヤノン用よりニコン用レンズの方が開発は難しい
写真家 田中希美男氏が自身のブログで、タムロン 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD ( Model A010 ) が、キヤノン/ニコン用レンズが同時発売され事に関する記事を掲載していて、同じレンズでありながらもキヤノン/ニコン用はまったく別のレンズを設計するのと同じくらいパワーが必要になるそうです。
- ニコン用/キヤノン用それぞれマウント周りを変更すれば良いだけなんて、そんなにカンタンなものではない
- タムロンの機構設計(鏡枠設計)を担当している技術者いわく「キヤノン用とニコン用に対応させようとすると、スペックの違う新しい2本のレンズを設計するのと同じくらいパワーが必要になるんですよ…」と言っていたほどやっかいなことらしい
- ニコンのマウントのほうがキヤノンのそれよりもだいぶ小さいし内部機構もニコンのほうが複雑
- キヤノン用とニコン用を比べれば文句なしにニコン用が難しい
ニコン用の方が開発が難しいそうで、先にキヤノン用レンズを市場投入してから、じっくりニコン用を仕上げて市場投入していたようですが、今回は開発時点で " 同時発売 " を目指して設計が進められたとのこと。何気にサードパーティ製のレンズは、まずキヤノン用が発売されるパターンが多くて、個人的にはシェア的な要素が強いのかな~と思っていたのですが、レンズ構造の違いによる開発の難しさがあるようです。
タムロン 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD ( Model A010 )のレビュー記事も掲載されていて、スペック的には前機種とほぼ同じだが、望遠側の描画がだいぶ良くなっていると評価しています。小型軽量化されたものの、他の部分で特徴的な「色」が欲しかったともコメントしています。