ホーム > カメラニュース 2017 > タムロン 18-400mm F/3.5-6.3 は、300mmの壁を破った高倍率ズームレンズ

タムロン 18-400mm F/3.5-6.3 は、300mmの壁を破った高倍率ズームレンズ

ePHOTOzineが、タムロンの超望遠高倍率ズームレンズ 18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLD (Model B028) レビューとサンプル画像を掲載しました。高倍率ズームレンズを採用したネオ一眼からデジタル一眼レフに乗り換える方やレンズ1本で旅行したい方にとって魅力的なレンズであると評価しています。

18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLDの長所は…

  • 400mmまでズームできる
  • この1本ですべてをこなせる旅行レンズ
  • この手のレンズとしてはコンパクトに仕上がっている
  • 造りが良いレンズ
  • 簡易防滴構造
  • お手頃価格
  • 効果的なレンズ内手ぶれ補正機構(VC)

18-400mm F/3.5-6.3 Di II VC HLDの短所は…

  • 400mmはソフト描写
  • 周辺部は明らかに色収差(CA)がある

3.5星を獲得し普通評価の模様。高倍率ズームレンズを採用したネオ一眼(ブリッジカメラ)から大型センサー搭載軽量デジタル一眼レフに移行する方や、レンズを交換する事なく着けっ放しで旅行したい方にとって、魅力的である事は明白とこのレンズの立ち位置を解説しています。

小型かつお手頃価格で、これ1本で旅行をこなせるレンズに仕上がっている事を評価しています。小さなプリントやWeb上の使用で非常に満足しているユーザーはいると思うが、400mm時のパフォーマンスはイケてないと指摘。しかしタムロンが、超望遠(高倍率)ズームレンズ 300mmの壁を破った事は称賛(満点)に値すると結論付けています。

MTFチャートが掲載されていて…

  • 18mm 中央部 … F3.5~F8まで素晴らしく、F11~F16まで非常に良好、F22でも良好
  • 18mm 周辺部 … F3.5~F11まで非常に良好、F16は非常に良好だがソフト描写になり始め、F22でソフト描写
  • 50mm 中央部 … F5~F8まで素晴らしく、F11~F16まで非常に良好、F22で良好、F22でまずまず
  • 50mm 周辺部 … F5はソフト描写、F5.6が良好、F8~F16まで非常に良好、F22~F29はソフト描写
  • 100mm … F5.6はソフト描写、F8で良好、F11~F16まで非常に良好、F22でも良好だがそれ以降はかなりソフト描写
  • 200mm 中央部 … F6.3は非常にソフト描写、F8は良好、F11~F16は非常に良好、F22で良好でそれ以降は非常にソフト描写
  • 200mm 周辺部 … F6.3~F11までソフト描写で、F16で良好、F22~F40まで再びソフト描写
  • 400mm 中央部 … 基本ソフト描写であるが、F11~F16まで絞ると標準的なシャープネスになる
  • 400mm 周辺部 … 全体的にソフト描写

色収差(CA)チャートも掲載していて、周辺部のフリンジが目立つと判断していますが、画像編集ソフトで補正可能とのこと。

歪曲は、18mm 樽型歪曲 -3.21% で非常に目立ち、50mm 糸巻型歪曲 +2.77%、100mm 糸巻型歪曲 +2.14%、200mm 糸巻型歪曲 +1.450%、400mm 糸巻型歪曲 +1.17% が出現し、この手の複雑なレンズとしては全体的に良い値で、画像編集ソフトでさらに補正可能だそうです。

レンズ構成は11群16枚と複雑ながらもフレア耐性は高く、ボケ味は滑らかでポートレートに理想的だと評価しています。