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タムロン 2019年12月期 第3四半期決算発表 写真関連事業 営業利益 20%増

タムロンが、2019年12月期 第3四半期決算発表しました。デジタルカメラ市場が縮小中であると前置きした上で、写真関連事業の売上高は前年同期比0.9%減だったものの、営業利益は前年同期比 20.0%増だった事を明らかにしています。

当社グループ関連市場であるデジタルカメラ市場では、レンズ交換式カメラ、交換レンズ、コンパクトデジタ ルカメラにおいて前年同期比で出荷台数・金額ともに減少となりました。 平均為替レートにつきましては、前年同期比で米ドルは横ばい、ユーロは約8円の円高となりました。 このような状況の下、当社グループの当第3四半期連結累計期間における経営成績は、特機関連事業が好調に 推移したことにより、売上高は450億53百万円(前年同期比2.6%増)と増収となりました。 利益面につきましては、円高ユーロ安等による為替のマイナス影響もありましたが、原価低減の推進や自社ブ ランド交換レンズの新製品が好調に推移したこと等による売上総利益率の改善等により、営業利益は44億26百万円(前年同期比37.3%増)、経常利益は48億78百万円(前年同期比35.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は36億87百万円(前年同期比31.6%増)と、大幅増益となりました。

写真関連事業
自社ブランド交換レンズは、2018年に発売した35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応大口径標準ズーム レンズ28-75mm F/2.8 RXD(A036)等や、2019年に発売した35mmフルサイズデジタル一眼レフカメラ対 応のズームレンズ35-150mm VC OSD (A043) 、単焦点レンズSP 35mm F/1.4 USD (F045)、35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応大口径超広角ズームレンズ17-28mm F/2.8 RXD (A046)が売上高に寄与しましたが、レンズ交換式カメラ及び交換レンズ市場縮小の影響や為替のマイナス影響等により減収となりました。なお、OEM関連は受注数量が減少しましたが、単価上昇により増収となりました。 このような結果、写真関連事業の売上高は323億58百万円(前年同期比0.9%減)となりましたが、自社ブランド交換レンズの新製品が好調に推移したことによる利益率良化により営業利益は57億45百万円(前年同期比 20.0%増)と増益となりました。2019年12月期  第3四半期決算短信 (PDF) より

加えて車載カメラ用レンズと監視カメラ用レンズの販売が好調で、カメラモジュールの販売が本格化した事により特機関連事業は2ケタ増収とのこと。

プレスリリースに " レンズ交換式カメラ及び交換レンズ市場縮小の影響 " という文言が確認できますが、主に " デジタル一眼レフ用 交換レンズ " の事を指している事は想像に難くなく、タムロンは一気に4本のFEレンズを発表したばかりで、さらに6本のEマウントレンズを開発中である事も明らかにしているので、今後ミラーレス用交換レンズの比重が一気に高くなるのではないでしょうか。加えフルサイズミラーレス交換レンズ「25mm F/2」「40mm F/2」「85mm F/2」の特許も登場済み。