タムロン「我々はサードパーティーメーカーとしてシェアトップ」
タムロンが、統合報告書2025を公開しました。写真関連事業においてOEMビジネスを含めてサードパーティーメーカーとしてシェアトップである事を明らかにしています。

写真関連事業 当社の強み
サードパーティーメーカーとしてシェアトップ
カメラの高機能化とともに、交換レンズも高性能化や小型軽量化が進み、平均単価が上昇。高性能が求められる領域となるため、技術面におけるハードルが高く競合企業は僅かです。また当社は大手カメラメーカーのOEMを手掛けていることから、サードパーティーメーカーとしては約60%(OEM製品含む)とシェアトップを誇ります。
タムロンの写真関連事業は、自社ブランドだけでなくOEMビジネスも好調を維持しています。2024年の自社ブランドの売上高/数量は 360億円 / 47万台 に対してOEMは 288億円 / 92万台 となっています。2025年計画は 自社ブランドは 384億円 / 51万台、OEMは 290億円 / 90万台 を見通しています。ちなみにタムロンの筆頭株主はソニーである事は有名で、たまに一部のニコンZレンズにおいてタムロンのOEMではないか?という噂が登場する事も。
これ以降は少し話が変わります。

タムロンがニコンにシグマがZレンズを製造させないように働きかけている説
The PetaPixel Podcastが、カナダの「The Camera Store」創業者 Peter Jeune氏をゲスト招いてカナダ市場・米国市場の相互関税における価格変動と製品人気動向を語る回があります。こぼれ話的にタムロンが特定のニコンZレンズを製造する見返りにシグマがZレンズを製造できないようにしている説が登場します。その説は馬鹿げているのか?という質問に対してPeter氏は「分からないけど、驚きはしない」とコメントしています。ソニーがタムロンの筆頭株主である事を例に挙げて、(ビジネスにおいて)何かしら暗黙の了解あっても驚きはないと表現。あとカナダ市場においてシグマ製品の売れ行きに陰りがある模様。関税絡みの相互価格設定も興味深い内容となっています。パターン的には、米国のみ値上げ、米国とカナダにおいて同価格で値上げする平均価格(他の地域に価格転嫁)があるそうです。加えてソニーのプレイステーションの話も登場し、米国では価格据え置きで他の地域は値上げしたそうで、メーカーにとって米国市場が重要な場合はそういうパターンもありそうです。