タムロン 2025年上期決算発表 写真関連事業は減収減益 通期は増収増益を見通す
タムロンが、2025年上期決算 (2025年1月-6月実績) を発表しました。写真関連事業は前年同期比で減収減益だったものの、通期(2025年1月-12月)は計画を変える事なく増収増益を見通しています。
写真関連事業
自社ブランド製品は、2024年にソニーEマウント用3機種、ニコンZマウント用3機種、さらには、当社初となるキヤノンRFマウント用1機種の計7機種の新製品を投入した効果等により、日本やインドでは販売が好調に推移しました。しかしながら円高によるマイナス影響や、米国や欧州では販売回復に至らず、また、特に前年同期に高成長をみせた中国では反動減となったこともあり、自社ブランド全体としては減収となりました。OEMにおいても市場の減少や受注機種の所要減等により減収となりました。このような結果、写真関連事業の売上高は299億82百万円(前年同期比9.4%減)、営業利益は84億3百万円(前年同期比15.8%減)となりました。※決算短信より

写真関連事業 2025年1月-6月 実績 ※(前年同期比)
- 売上高… 299億8,200万円 (-9.4%)
- 営業利益 … 84億300万円 (-15.8&)
タムロンは今年も精力的に新レンズを投入しており日本市場とインド市場では販売が好調だったものの、欧米では販売が回復せず、中国市場は前年度に利益を先取りしたような大きな需要があり、その反動が今年度に出ている模様。ちなみに2025年上期の自社ブランドレンズの売上高は165億円、OEMレンズは135億円となっています。

写真関連事業 2025年1月-12月 通期見通し
- 売上高 … 650億円
- 営業利益 … 186億円
タムロンは計画を変えることなく " 増収増益 " を見通しています。2025年下期での新製品投入効果や、欧州・米国・中国市場において増収を見通し " 期初計画通り増収 " と表現。

タムロン新レンズ 今年はあと2本?
タムロン自社ブランドレンズの投入状況資料を見てみると、タムロンは2025年に6本の新レンズを計画しており、すでに4本のレンズを発表済み。今年タムロンが投入する新レンズはあと2本。2026年は年間10本の新レンズ投入を計画しています。
アクティビストがタムロン株を買い増し 保有率12.04%
少し話は変わりますが、決算発表前日にアクティビスト(もの言う株主) エフィッシモ・キャピタル・マネージメントがタムロン株を買い増し保有率12.04%に上昇した報道がありました。※ロイター