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コシナが、The ZEISS Look を解説 色再現性・高解像度・3D-POP

CP+2025 で行われたコシナの「ZEISS Otus ML 製品紹介」ステージ動画を見てみると、コシナ 佐藤和広氏が " ZEISS LOOK " を解説しており興味深い内容となっています。

まず最初にZEISS Visuri Petra氏が「ZEISS Otus ML」レンズの概要をプレゼンし、その後にコシナ 佐藤和広氏と写真家 赤城耕一氏による「ZEISS Otus ML」特長とレビュー・トークとなっています。

Loxia

The ZEISS Look
実はZEISSレンズには " The ZEISS Look " いうモノが存在し、様々なファクター(要素)の積み重ねで " The ZEISS Look " が出来上がっているとのこと。コアな部分に色再現性、高解像度、3D-POPがあり、今回はこの3つの大きな要素を佐藤氏が解説しています。

The ZEISS Look

忠実な色再現性 … T*コーティングによるフレアの抑制、忠実な色再現
幅広い光量で深みとディテールのある印象的な画像を作成でき、シャドウとハイライトの両方でディテールを表現できる。優れた色忠実度 (色の透過性と分離性) により、パステルカラーでも、レンズはそれぞれの色を目で見た色と同じように鮮明に表現します。

高解像度 … 最新光学設計 非球面/特殊ガラス採用 アポクロマート設計
歪曲収差と色収差を低減し、より忠実な色再現とシャープネスで正確な画像を実現。

立体的な描写力 (3D-POP) … 比類のないマイクロコントラスト
肌の質感、物体の表面、自然界の複雑な模様など、特に微細なディテールの微細なコントラストを表現するレンズの能力。見る者に手を伸ばせば届きそうな感覚を与え、映像の中の要素に触れさせる。そのため、より魅力的な視聴体験ができる。

T*コーティングやアポクロマート設計は、ZEISSの馴染みのある技術ですが、" 立体的な描写力 (3D-POP) " はあまり聞き慣れない表現ではないでしょうか。モノを立体的に感じるさせるには、ボケ感と解像感のバランスが重要と語っています。佐藤氏いわく " 3D-POP " という表現を流行らしたいとのこと。

ZEISS Otus ML 製品紹介
AF対応レンズは高速にフォーカスさせるためにフォーカス群を極力小さくする必要があるので、どこか光学性能を犠牲にする必要があり「ZEISS Otus ML」はマニュアルフォーカスレンズなので光学本位の設計が出来るとのこと。対応マウントはソニーEマウント、ニコンZマウント、キヤノンRFマウントでそれぞれ設計し直しており、フォーカスリングの回転方向もカメラメーカーにそれぞれ合わせてあるそうです。一眼レフ用Otusレンズのフォーカス・絞りリング(ローレット)はゴム製でしたが、今回の「ZEISS Otus ML」は長期使用も考慮して金属製(アルミ製)となっています。他にもなぜインデックスを黄色にしたのか、書体やフードについても語っています。