パナソニック LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 レビュー
このパナソニック LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH. を使い始めて1ヶ月が過ぎたので、オリンパス OM-D E-M5 にこの パナライカ 15mm F1.7 を装着し1ヶ月使用した感想を書いてみようと思います。ほんとこの1ヶ月ほぼこのレンズを使い倒した感じです。
この1ヶ月パナライカ 15mm F1.7 を使ってみて、1ヶ月経った今でも、シャープネスとコントラストが高くこってり描画な印象は変わりません。なので使い初めに気に入れば最後まで印象の変わらない大口径単焦点レンズかも。逆に使えば使うほどジワジワ良さが分かってくるレンズではない印象なので、使い始めに合う合わないがはっきり分かるレンズとも言えると思います。
個人的にこってり描画でコントラスが高いレンズに感じるので、RAWでじっくり仕上げるというよりは、ある程度カメラの設定を煮詰めて、Jpeg撮って出し、もしくは微調整仕上げで楽しむレンズな印象です。SUMMILUX (ズミルックス)でありながら " F1.4 " ではなく " 1.7 " と中途半端にも感じるF値ですが、F値的には明るレンズなので水族館撮りも威力を発揮します。元々こってり描画でコントラストが高いので補正し過ぎると塗り絵ぽくなるので注意です。
このレンズはストリートスナップ用途で使用される事も多いと思いますが、35mm換算 : 30mm のレンズなので、35mmレンズといよりも28mmレンズに近い焦点距離で最初感覚が掴めず徐々に慣れていった感じです。スマートフォンでよく写真を撮るユーザーさんであれば、焦点距離はほぼ同じなのでこのレンズは使い易いと思います。
AFは他の現行マイクロフォーサーズレンズと同じように高速かつ正確なパフォーマンスで、水族館でも夜ストリートスナップでも粘ってくれました。レンズの質感もパナライカレンズを使っている気にさせてくれますが、オリンパス機だと絞りリングが使用できないが残念なところ。
ちょっと意外だったのは動物撮り、しかも犬や猫などのペット撮影にも向いている事でしょうか。最短距離が " 20cm " で思った以上に寄れるので、広角レンズならではのググっと寄った時の臨場感が出てくれる気がします。ちゃんと毛並みも綺麗に描写してくれるし、立体感もあると思うのですがいかがでしょうか。動物撮りに関しては、今のところコントラストちょっと弱めな仕上げが良いのかな〜と思う事も。ちょい寄り撮影でもこのぐらいボケ味は期待出来ます。
ブツ撮りにも向いていますが、F1.7で撮ると多少緩い感じもするので、撮影後 画像編集ソフトで気持ちシャープネスを加えても良いかもしれません。これまで自動車撮りは、オリンパス M.ZUIKO 12-50mm F3.5-6.3 をメインに使用してきましたが、このパナライカ 15mm F1.7 に取って変わりそうな勢いです。
あと直線の伸びが気持ち良いレンズなので、建物撮りや、パースを意識した構図も活きる印象です。建物は室内でも外観でもイケそうな感じ。でも室内撮りは、もうちょっと広角な焦点距離が欲しいな〜と感じる事も。 質量が115gと軽量なレンズなので、パナソニック GMシリーズなどの小型マイクロフォーサーズ機でも使い易いですし、ボケ味を活かした写真も工夫次第で撮れるので使い慣れれば、幅広く使えそうな感じもします。