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雑多なコラム

オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro レビュー

オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macroを使い始めてもうすぐ2ヶ月が経つので、これまでの感想をまとめてみようかと。ブツ撮りから気軽なスナップそしてネイチャー撮りまで幅広い用途で使えるマクロレンズでコストパフォーマンスも良いレンズで、個人的に価格相応なレンズに感じます。

オリンパス 30mm マクロ 冬の葉
30mm 1/400秒 f/3.5 ISO-200 +1.0EV

見たまま撮れる素の素材感を楽しめる単焦点レンズで、肉眼以上のディテールを感じたり、カリカリのシャープネスを実現したレンズではないので本格的なネイチャーマクロ描画を求めると少し弱い気もします。60mmマクロと比べると焦点距離が短いので幅広い用途に使えれる面もあるのでその辺は一長一短かと。英国オリンパスが公開している " 60mmマクロ " と " 30mmマクロ " のサンプル画像がその性格を分かり易く表現しているのではないでしょうか。

オリンパス 30mm マクロ カマキリ
30mm 1/80秒 f/3.5 ISO-1000 0.0EV

まずはマクロ性能から。35mm換算 : 最大撮影倍率2.5倍でレンズ先から14mmmまで寄れる世界はこのレンズ最大の売りではないでしょうか。撮影最短距離で撮る機会は少ないかもしれませんが、撮影最短距離を気にする事無く自由に構図が取れるメリットは大きいです。フォーカスブラケットモードに対応したオリンパス機であれば、より30mmマクロを活かせそうな印象。ボケ味はクセがなく柔らかいです。

オリンパス 30mm マクロ 建物
30mm 1/800秒 f/8.0 ISO-200 -0.3EV

色々な被写体を撮りましたが、個人的に建物撮りや風景撮りは向かない気がします。この30mmはF3.5と暗めなレンズだけどボケ味メインの性格なのか、建物は絞り込んでもパキっとこない印象。上記のサンプル画像は補正をかけているのでメリハリありますが、素撮り状態ではユルユルです。Jpeg撮って出しメインのユーザーさんは、シーンに合わせてカメラ本体の設定を追い込んで撮った方が良いかもしれません。

オリンパス 30mm マクロ オブジェ
30mm 1/800秒 f/5.0 ISO-200 0.0EV

この距離感で光もまわったシーンでは緩さは感じません。AFは速くて快適ですが、60マクロのような " フォーカスリミットスイッチ " を採用していないので、一旦見失った状態になると最悪まったく動かなくなる時も…^^; このシーンは見上げて撮っていますが、光の方向・強さ、構図の上向き・下向きで、結構露出が変わり易い気も。自分の撮り方では、アンダー目に撮れる時が多いです。

オリンパス 30mm マクロ ストリートスナップ
30mm 1/2000秒 f/3.5 ISO-200 0.0EV

基本ストリートスナップも普通に使えると思います。自分はPROレンズを持っていませんが、パナライカレンズをこの30mmマクロの前後に使用すると、30mmマクロは何か緩く感じます。個人的にこれを個性として撮れれば良いなと現在試行錯誤中。ローパスフィルターレスのマイクロフォーサーズ機で撮った場合この印象が変わるかもしれません。※使用機種 初代 OM-D E-M5

オリンパス 30mm マクロ 由比ヶ浜
30mm 1/1250秒 f/8.0 ISO-200 0.0EV

上記のサンプル画像は雨の浜辺で撮影していて風も強く、やはりマクロレンズは " 防塵防滴仕様 " であって欲しいと感じてしまいました。お手頃価格のマクロレンズなので仕方ないですが…^^; 雨空と波の描写が気に入っている1枚です。

60mmマクロはネイチャーマクロ寄りで焦点距離が長く、ブツ撮りやテーブルフォト用に小回りが利くマクロレンズを探していたので、この30mmマクロの用途には満足しています。その反面フィールドに出た時の弱さも感じる事もあるので、極める1本ではなく気軽に楽しむ1本ではないでしょうか。