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雑多なコラム

キヤノン PowerShot G1 X Mark III 使い始めて1週間が過ぎました

オートフォーカスカメラの日でもあった11月30日(木)に発売されたキヤノンのGシリーズ フラッグシップ機 PowerShot G1 X Mark III を発売日に購入し、その週末の12月2日(土)から使い始め1週間が過ぎました。コンパクト機の必要性を感じ始めた的に発表され品川のキヤノンプラザで先行展示された時にタッチ&トライしてみたらサクサク動作し好印象だったので購入してみました。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III で撮影した画像
15mm 1/60秒 f/2.8 ISO-800 +1.0EV

最初は1インチセンサー搭載コンパクト機にするかAPS-Cセンサー搭載コンパクト機にするのか思案中だったのですが、タイミング良く PowerShot G1 X Mark III が発表され、その流れに乗ってしまった感じです。初日にご祝儀価格で購入しましたが、やっぱり価格は高いと思います。2400万画素APS-Cセンサーを搭載しているのに関わらずこのボディサイズと質量(399g)にはビックリ。

自分のメイン機のマイクロフォーサーズ機よりも大きなセンサーを搭載しているので早速初日から夜ストリートスナップにも挑戦です。この初日の感覚だと、日が暮れてしまうとテレ側はISOオートで撮ると一気にISO6400まで上がる時があるので、夜の手持ち撮りは35mm換算 : 24~35mmあたりで撮るスタイルで落ち着きました。APS-CセンサーだけにISO高感度耐性は、マイクロフォーサーズ機よりも余裕を感じます。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III で撮影した画像
22mm 1/1250秒 f/5 ISO-100 0.0EV

テレ側のシャープネスは個人的に少し弱く感じるで、2日目からはシャープネスの設定を " 6 " にして撮影。PowerShot G1 X Mark III は、NDフィルターが内蔵されていて、静止画では自動で適正な明るさに設定する「オートNDフィルター」の設定が可能なのでオートの設定で使用していますが、シーンによってはアンダー目になるような気もします。ちなみに動画では「オートNDフィルター」の設定はなく、オン/オフを手動で設定する必要があります。

逆に「オートライティングオプティマイザ」という機能も採用されています。個人的にこれはオフにし露出補正ダイヤルで自分好みの露出で撮影しています。「NDフィルター」もオート設定はやめて必要な時にのみオンにしようかと考え中。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III で撮影した画像
45mm 1/160秒 f/5.6 ISO-200 -0.7EV

製品ページを見てみると " 広角端は10cm、望遠端は30cm " 撮影可能とマクロ撮影可能と謳っていますが、マクロ撮りというよりはテーブルフォトなどのブツ撮りレベルな印象です。マクロモード的な機能は搭載されていないのでマクロレンズ的な感じでは撮れません。※AFモード的に " マクロ " がありますが、近いものだけにピントが合うように制限を掛ける機能なので、さらに撮影最短距離が短くなる事はない模様。

ブツ撮り的な感じで35mm換算 : 72mm F5.6で花を撮影すると背景のボケ味はこのような感じです。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III で撮影した画像
45mm 1/160秒 f/5.6 ISO-160 0.0EV

個人的にEVFの使用率は " 80% " は超えていて、思った以上にEVFは有用に感じます。もちろんオリンパス OM-D E-M1 Mark II や 富士フイルム X-T2 そして パナソニック GH5 などのミラーレス フラッグシップ機と比べると小さいEVFですが、レンズの軸上に配置してあり実際にフィールドで撮影してみるとアイポイント的にも使い易い設計かもしれない。

初期設定に関してはGシリーズ フラッグシップ機として見た場合、不思議に感じる事も。「デジタルズーム」が最初からオンになっていたり、逆に「タッチ&ドラッグAF設定」はオフになっていたりして、特に1日目と2日目は撮りながらメニュー周りを行き来して無駄にバッテリーを消耗…^^; バッテリーライフは短めなので、メインでこの機種を使うなら予備のバッテリーは必要になると思います。今のところ自分は、バッテリー2個で運用しています。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III で撮影した画像
15mm 1/60秒 f/5.6 ISO-3200 0.0EV

1インチセンサー搭載コンパクト機の基準となる質量を299gとすると、PowerShot G1 X Mark IIIの質量 399gはどうしても外せなかったコンセプトに感じるぐらい軽快感があり、この質量とサイズに収めるためにレンズ仕様の落しどころが難しかったのではないでしょうか。富士フイルム X70 や リコー GR II のように単焦点レンズで行く事もひとつの手だと思いますが、光学3倍ズームレンズを採用したのはマーケティング的なものなのでしょうか。

デュアルピクセルCMOS AFは基本軽快に動きますが、少しでも不安要素があるとコントラストAFのようにジーコジーコ粘る事なくすぐにビックリマークが表示されフォーカシングが停止する事も。※その状態からでもシャッターは切れる仕様です。先程サクサク動くと書きましたが、露出補正はワンテンポ遅く感じるかも。ズームリングの設定はステップズームに変更しています。実はステップズームもワンテンポ遅いかも。あとAFフレームサイズを " 標準 "から " 小 " に変更すると「コンティニュアスAF」の設定は出来なくなる模様。

キヤノン PowerShot G1 X Mark III で撮影した画像
15mm 1/60秒 f/2.8 ISO-100 0.0EV

今回掲載していませんが、(半)逆光時に絞り込んで太陽を構図に入れた撮影では、静止画でも動画でも綺麗な " 光芒 " が出てくれる印象。元々チルト式モニターの方が好きなので、この小さいボディにバリアングル式は苦手です。マンフロットのミニ三脚使用時にバリアングル式の恩恵を得るぐらい。ボディ自体の造りの好印象で、加えて防塵防滴仕様なので安心です。

まだまだすべての機能を使っておらず、徐々に使いこなせるようになればと思っています。メイン機のパナソニック G8では使用しないタイムラプス撮影機能もこの機種では楽しんで使っているので今後動画の方で1つにまとめようかと思っています。