パナソニック LUMIX G8 撮り納め
実は6月末に東京旅行に行った時にパナソニック LUMIX G8 と キヤノン PowerShot G1 X Mark III を手放し新しいカメラを購入してしまいました。G8は2017年3月に購入したミラーレス機なので思っていたよりも早く手放してしまった結果に…^^;
G8を購入した経緯は、以前から動画も今の内に経験をしておこうかな~と思っていて、やはり動画はパナソニックかソニーのミラーレス機で体験したいと考えていたのです。Eマウントになると新しい交換レンズを購入する必要が出てくるので、同じマイクロフォーサーズ機であるG8に落ち着きました。
上記がG8で撮影した最後の動画で、一部新しく購入したカメラで撮影した映像も含まれていますが、素直な描画力といった感じでしょうか。Logや10bitに興味のある方にはG8の動画機能は物足りないかもしれませんが、撮って出しで楽しみたい人にとってG8は候補の1つに挙げて良いかもしれません。
1年以上使い続けたにも関わらずパナ機の動画設定を煮詰める事が出来ませんでした。「連続AF On/Off」「AFフォーカスモード」「AFS / AFF / AFC / MF」この設定の組み合わせが、かっちり決まらなかったのが心残り。シーンに合わせて設定を変えて撮るのですが、設定変更の効果があるのかないのか分からない時が多かった印象。まだまだ修行が必要です。フォーカスが上手く行かない時は、ソニー機だったら上手く行くのかな…と思っちゃう事も。
静止画は、G8を使い始めるまで愛用していたオリンパス OM-D E-M5と比べると、G8はナチュラルな描画といった感じでしょうか。もちろんノイズ耐性やレンジの広さはOM-D E-M5よりも上なのですが、静止画として少しメリハリが物足りず、レタッチ時に少しメリハリを付ける事もありました。上記の写真もメリハリを付けて仕上げた1枚でディテールはしっかり残っているかな~と自己満足。
パナソニックは、G9 PROでようやく " 記憶色 " も考慮したカラー・サイエンス(画作り)を採用し始めましたが、G8は先ほど言った通りナチュラルな写りで、コントラスト・彩度を重視した画作りでなく、どちらかと言うとディテール・シャープネスを重視している画作りに感じ、上記のように暗部~中間部あたりを浮かしたような仕上げをする事も増えました。ただしパナ機は、オリ機よりも暗部ノイズが潜んでいる印象。それほどISO感度を高くして撮っていないのに、Photoshopで暗部を持ち上げたら一気にノイズが浮き出てくる事も…w 今後書くと思いますが、新たに購入したG9はG8より明らかに動画・静止画ともに描画力が上がっています。
ソニー α9が登場するまでどちらかと言うと " 電子シャッター " に否定的な論調が多かった気がしますが、自分のようにストリートスナップを撮るぐらいであれば電子シャッターはかなり使える機能です。F1.8より明るい単焦点レンズを開放で使用する場合、屋外ではメカシャッター 1/8000秒では足りない事が多いので、1/8000秒を越えた時は自動で電子シャッターに切り替わる設定にしています。※G8のメカニカルシャッターは1/4000秒
G8は1世代目のDFDを採用していて、普通に撮る分には快適ですが、マクロレンズで花など撮影する時にストレスが溜まる時も…^^; パナ製マクロレンズは1本も所有していませんが、オリの60mmマクロは個人的に相性はあまり良くないと感じています。30mmマクロの方は、比較的に新しいレンズなのでG8との相性は60mmマクロよりも上かも。上記の写真は60mmマクロで撮影していますが、この距離感で掴み易いコントラストがあれば問題なく気持ちよく焦点してくれます。
G8を使い始めて、オリ機を使っている時よりマクロ撮りをする回数が激減。撮影最短距離付近の距離感で、白系でコントラストが浅い花びら&水玉を撮影する場合、前後が綺麗にボケるようなシーンだと迷いまくり。あくまで自分の撮り方と設定による感想です。上記の写真も水玉にフォーカスが合い切っておらず撮影時にストレス溜まりまくりです。部屋の中でスポイトで水玉を作って撮る分には、マニュアルフォーカスを使用して撮れば良いのですが、雨の日に片手に傘を差して撮る場合は精度の高いAFが必要になってきます。レインウェアを着れば両手が自由になるのですが…そこまで本格的に撮っていないので…^^;
GH5より一足早く " Dual I.S.2 " に対応したところもG8の特長のひとつになります。オリンパスの5軸シンクロ手ブレ補正とは互換性が無いので、中望遠~望遠レンズはパナソニック製レンズで固めていく必要があるのも確か。この辺が悩ましい。
あとやっぱり自分は、背面モニタは " バリアングル式 " ではなく " チルト式 " の方が合っているな~と実感。ただしパナもオリもチルト式を採用したハイエンド機をラインアップしていないのが自分にとってはマイナスです。
個人的にパナ機デビューするにあたって " G8 " は丁度良い機種だったな~と実感。パナ機の基本設定や取り回しをシンプルに覚える事が出来たかも。次世代機が出るまで使い続けても良かったのだけど、キヤノン PowerShot G1 X Mark III (2400万画素 APS-C センサー搭載) を購入した事により、G8の1600万画素が時代遅れに感じ始め、GH5 / GH5S / G9 PRO がラインアップされた今、次世代機が出るまでに使っておきたい物欲に負けてしまいG9 PROに買い替えた次第です。
G8発表時 " ミドル・ハイ " 的なポジションをアピールしていましたが、使い続けてみると " ミドル・ハイ " の域には達していない事を感じ始めた事も確か。(※機能というよりフィーリングや満足感という意味で) 去年の冬に購入したPoweShot G1 X Mark IIIの方がストリートスナップが楽しかった事も影響しているかも。否定的な事も書いてしまいましたが、購入して良かったと思っているし、この経験がG9に活かせればと思っています。