パナソニック G9 あくまでも防塵・防滴・耐低温性能に配慮した仕様を実感
パナソニック LUMIX DC-G9 を使い始めて1年が過ぎました。概ね満足しているマイクロフォーサーズ機なのですが、先日 雨降る花火大会で " 防塵・防滴・耐低温性能に配慮した仕様 " の洗礼を受けたというか、あくまでも配慮した仕様である事を実感しました。
最初に言っておくと防塵防滴に配慮した仕様の「G9」をオリンパス OM-D E-M1シリーズのように完全な防塵防滴仕様のカメラとして扱った自分に非があるのは間違いありません。個体差の影響があるのかどうかは不明です。
花火大会の有料ブースのチケットを購入した事もあり雨降る中、自分はカッパを着てカメラはレインカバーを付けず約2時間撮影を続け「G9」は濡れっ放し…小雨で傘が必要ない時間帯もありましたが、強く降る時間帯もあり、撮影中はほぼほぼ雨影響を受けていました。
撮影中に少し違和感がありましたが、大きな問題が出る事なく撮影は無事終了。ウチに戻ってから外側はきっちり水分を拭き取り乾燥させたものの、翌日に不具合が発生してしまいました…。問題なく起動したものの " AFシステム " がまったく動作せず焦る自分。MFモード時の " 簡易AF " は動作したのでAFシステム自体は死んでいない模様。
「G9」のAF設定は、は背面上部にあるスイッチで " AFS/AFF | AFC | MF " に切り替えるのですが、どうやらこのスイッチが反応していない模様。このスイッチの中央部に " AF/AE LOCK ボタン " 組み込まれていて構造的に少し複雑な個所で、ここに水が浸入してスイッチが反応しなくなった感じなんですよ。撮影時、AFとMFをシーンによって切り替えていたので、その時に水が浸入した可能性があるのかな?と推測。もちろんカメラ自体を初期化したり、SNS経由でパナソニック機に詳しい方にアドバイスしてもらいながら設定を試したのですが、AFは回復せず、やはり " 水 " の影響であると断定。
修理に出すかどうか…まだ内部が完全に乾燥していない可能性があるので、数日様子を見る事に。その結果、修理に出す事なく " AFS/AFF | AFC | MF 切り替えスイッチ " は復活し、1ヶ月過ぎた今でも問題なく使えています。
今回のトラブルを経験し「防塵防滴仕様」と「防塵防滴に配慮した仕様」の差を実感。少しの雨や一時的に塗れる程度であれば配慮した設計でも大丈夫だと思いますが、その状態が断続的に1~2時間続くのであれば、やはりちゃんと設定が施されたボディじゃないと安心できず、今後 新しいカメラを購入する時にかなり重要視してしまうかも。もちろん傘さしながらの撮影であれば「G9」は問題なく使えると思います。
「G9」の後継機が計画されているのかどうか分かりませんが、OM-D E-M1Xレベルの防塵防滴耐低温仕様になる事に期待してしまいます。ちなみに撮影し使用した防塵防滴耐低温仕様レンズ「オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO」は、2時間雨の中使い続けて問題は起きませんでした。
まあ " 防塵防滴 " は " 防水 " ではないので、雨の日は気を付けて使っていこうと思います。