キヤノン EOS M3 を触ってきました
先日発表されたキヤノンのミラーレス機 EOS M3 ですが、すでにショールームに先行展示されているという事で、品川の「キヤノンプラザ S」で早速ハンズオンしてきました。最初からこの仕様で登場してきたら国内外の評価も違っていたのでは？と感じさせる仕上がりで、やっとEOSっぽくなってきた印象です。
すでにミラーレス機に完全移行している自分にとって、EOS M / EOS M2 は操作面・仕様面でサポート不足に感じるポイントが多かったのですが、今回の EOS M は、他社のエントリークラス～ミドルクラス ミラーレス機の標準的な機能がサポートされた印象が強く、 第一印象は「おっ♪ 良くなっている♪」と感じさせてくれます。
今回はグリップらしいグリップが採用されて、確実に持ち易くなっています。グリップのラバーは、キヤノン特有のモチっとしたフィット感。そして上面には、ダイヤル類が追加されたので、使い勝手が向上し、デジタル一眼(レフ)をすでに愛用している方は、操作感がグっと向上している事を感じられるのではないでしょうか。背面の親指グリップもちゃんとサポートしてくれます。
ボディカラーは、ブラック/ホワイトの2色展開ですが、実物見ても雰囲気全然違います。個人的にはブラックが好みですが、ホワイトのボディとグリップラバーのカラーリングは、EOS Kiss ホワイトと同じだそうです。
そして今回ようやく " ティルト式モニタ " が採用されていて、この点を評価される方も多いと思います。…が、今回 タッチフォーカス/タッチシャッター 切り替えボタンがタッチパネル上に用意されていないみたいです。なのでメニューの中に入って切り替えしないといけない仕様のようです。※ショールームでの先行展示でまだ製品版ではなく、取扱説明書の無い状況だったので、製品版は違う仕様の可能性もあるかも。
AFは高速化されていてストレスに感じる事はないような印象。ただし、すでにミラーレス機に注力している他社の最新機種のような " 爆速AF " ではないかも。ただし最新の " ハイブリッドCMOS AF III " が採用されているのでその恩恵を感じるし、ショールーム内で動く人で試しただけですが、サーボAFも喰い付きが良くて、このクラスのミラーレス機としては必要充分にも感じます。
気になった点が2箇所あって、背面の親指グリップの外側に " 動画ボタン " と " 再生ボタン " が配置されていて、人によっては知らない間に " 動画ボタン " を押しちゃっている可能性があるかもしれません。スタッフさんに聞いたところ、" 動画ボタン " はカスタマイズ可能で、違う機能を割り当てる事も出来るそうです。
もう1箇所は、今回 EOS M3 は、外付けEVFに対応し、EVF-DC1 が装着可能になり、アイセンサーで自動的に背面モニタとEVFの切り替えが可能になっているのですが、何度かEVFを眼から離して切り替え具合を確認していたのですが、たまに切り替えにタイムラグを感じる時がありました。
自分のファーストインプレッションはこんな感じですが、今まで以上に広いユーザーにアピールする機種に仕上がっている印象が強かったです。あと同時発表された EOS 8000D / EOS X8i と同じ24000万画素センサー、DIGIC6、 ハイブリッドCMOS AF III が採用されていて、デジタル一眼レフの聖域が少し薄まってきている気もします。