DxOMarkが、キヤノン EOS 6D Mark II センサースコアを公開
DxOMarkが、キヤノンのエントリークラス フルサイズ機 EOS 6D Mark II センサースコアを掲載しました。すでにPhotons to Photosのセンサースコアが登場済みで、低ISO時のダイナミックレンジの低さが指摘されていますが、DxOMarkのセンサースコアでも低ISO時のダイナミックレンジが低い事が確認できます。しかし競合機であるニコン D750とソニー α7 IIと比較して、(総合スコアは差を付けられているものの)色深度とISO高感度に対しては大きな差がないと評価しています。
EOS 6D Mark II センサースコア
- 総合スコア : 85ポイント
- 色深度 : 24.4bits
- ダイナミックレンジ : 11.9Evs
- ISO高感度耐性 : 2862ISO
総合スコアは " 85ポイント " で、キヤノンEOSカメラ センサーランキングでは、5位のスコアとなっています。(1位 EOS 5D Mark IV、2位 EOS-1D X Mark II、3位 EOS 5Ds、4位 EOS 5Ds R、5位 EOS 6D Mark II)
競合機であるニコン D750・ソニー α7 IIと比較しています。特にISO低感度時のダイナミックレンジは両機に差を付けられているものの、ISO3200~25600時のダイナミックレンジはD750と実質的に同じとのこと。色深度(色感度)に関しては3機種とも大きな差は見られず、ISO感度耐性においても実質的に同じである事が、掲載されているチャートを見ても確認できます。
センサースコア以外にも画素数アップ、AFシステムの向上、連写は高速化され、バリアングル式 タッチパネルを採用し現市場において現実的な機能を追加した事も評価しています。
このところキヤノン・センサーはスコア的にもソニーの背中が見えてきたと言われていますが、DxOMarkは、EOS 6D Mark II 搭載センサーは、現時点でEOSカメラ最高スコアを誇る EOS 5D Mark IV と同等のセンサーを搭載していない事を指摘し、ベースISO感度で著しくダイナミックレンジが低い事を懸念しています。
しかしISO800になるとダイナミックレンジはα7 IIやD750に近付き、色感度やISO感度耐性をみるとEOS 6D Mark IIは、低照度撮影に適したデジタル一眼レフであると結論付けています。基本的に短所ではなく、長所に注目したレビュー記事に仕上がっている印象です。