キヤノン 今年はレンズ交換式カメラ シェア50%を目指す 徹底的に収益性を強化していく
キヤノンが、2018年3月6日に開催した「2018年経営方針説明会」資料&動画を公開しました。その中でオフィス機器やカメラを中心に徹底的に収益性を強化し、ミラーレスを含めレンズ交換式カメラとしてシェア50%を目指し、売上を拡大させていくと現行事業の再強化を目標に掲げています。
まず現行事業の取り組みです。今日のキヤノンの経営基盤を形成するのは、まぎれもなく現行事業であります。収益の柱として、 安定的にキャッシュを創出し、全社の成長を支えるために、オフィス機器やカメラを中心に徹底的に収益性を強化していきます。 生産面での取り組みとしては、原価低減の要である、ものづくりの徹底強化を図っていきます。そのカギとなるのは生産の自動化ですが、すでにカメラでは工場と開発が連携して、自動化を前提とした設計を進めています。これら自動化の工程を、本体組立からユニット組立にまで拡げる垂直展開と、レーザープリンターなどカメラ以外の製品にまで拡げる水平展開の、2つの側面から自動化を 加速してまいります。※説明会資料 4ページより
一方、販売面においても、マーケットシェアを向上させることにより 売上の成長につなげてまいります。当社はすでにそれぞれの事業で高いシェアを獲得していますが、さらにシェアを上げることは可能 であると考えております。その実現に向けて、今年も強力な新製品を投入していきます。 現行事業においても、複合機やレーザープリンターであればカラー機、カメラではミラーレスと、それぞれの市場の中で伸びている 領域があります。これらの領域に、キヤノンならではの差別化された 製品を投入することにより、市場を活性化しながら販売を伸ばし、 一層のシェアアップを果たしてまいります。 例えば、主力のカメラにおいては、圧倒的なシェアを有する一眼レフカメラに加えて、成長著しいミラーレスでも攻勢をかけていくことで、今年はレンズ交換式カメラとしてシェア50%を目指し、売上を拡大させていきます。※説明会資料 7ページより
キヤノンはEOS Kiss M発表時に国内ミラーレス市場において " 国内シェア首位を目指す戦略モデル " である事を明言していますが、一眼レフ/ミラーレス機を含めたレンズ交換式カメラ シェア50%を目指している事が今回明らかになりました。加えて「強力な新製品」「ミラーレスでも攻勢をかけていく」などユーザーを期待させる文言も確認できます。
他にもネットワークカメラの事業拡大を謳い " AI " がひとつのキーワードとなっていて、すでにAIバウンス機能を搭載した " スピードライト 470EX-AI " を発表済みですが、今後EOSカメラにもパナソニック機にのようにAI技術を採用した人物認識機能が搭載されるかもしれません。