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キヤノンが、2018年下期に新製品投入を示唆 ハイアマ機の模様 フルサイズミラーレス機?

キヤノンが「2018年12月期 第2四半期 決算」を発表しました。決算資料をはじめ決算説明要旨がダウンロード可能になっていて、2018年下期に新製品投入を示唆しています。加えて国内ミラーレス市場で1位になった事を公式に告知しました。

2018年12月期 第2四半期 決算

レンズ交換式カメラ市場は、当社を始め、各社の新製品投⼊による需要喚起もあり、第2四半期に⼊ってから対前年でのマイナス幅が縮⼩しています。当社の販売台数も、対前年3%減に留め、138万台で着地しました。

この第2四半期の当社の牽引役となったのは、ミラーレスの戦略機種であるEOS Kiss Mです。エントリー機ながら上位機種と同等の撮影機能を搭載し、撮影初⼼者でも使いやすい操作性を実現したことで、レンズ交換式カメラを初めて使うユーザーの取り込みに成功しています。こうした新製品の投⼊によって、ミラーレスカテゴリーでは、上期に国内シェア1位を達成し、また、海外においても着実にシェアを向上させています。

下期に向けては、幅広いユーザー層への浸透を図るために、SNSを活⽤したマーケティング 活動を従来以上に積極的に展開し、新規需要の掘り起こしにつなげていきます。また、市場が伸びているハイアマクラスの販促活動を強化するとともに、当社のフルラインアップを⼀ 層充実させるために、下期に新製品を投⼊してまいります。 利益⾯では、国内拠点の自動化を加速させ、⽣産設備まで含めた内製化を推進することでさらなる原価低減を図るとともに、経費の改善を徹底して⾏い、下期以降の収益性を向上させてまいります。

なお、上期までの販売台数は計画通りに推移しているため、年間⾒通しについても据え置 きますが、新製品を中⼼とした新規需要の掘り起こしにより、エントリー機の⽐率が高まっており、その結果として平均単価が下がってきている状況を踏まえて、今回、売上については引き下げます。

当社のコンパクトカメラの販売は、市場の縮⼩が続く中、対前年 22%減の 84 万台とな りました。上期までの進捗が想定を下回って推移していることを受け、年間の⾒通しは、市 場を1,100万台から1,000万台に、当社の販売台数は、340万台から300万台へと 引き下げます。 ※2018-2Q決算説明要旨(pdf)より

先日BCNが2018年上半期にキヤノンが国内ミラーレス市場シェア1位に輝いた事を掲載しましたが、このデータがベースになっているのかもしれません。EOS Kiss Mは好調ですが、やはり価格的に利益はハイエンド機と比べると低い事が伺え全体的な売り上げは下がる模様。さらにコンパクトデジタルカメラ市場はさらに縮小していく見通しとなっています。

今回の決算説明要旨では " デジタル一眼レフ " には一切触れておらず、ミラーレス機を中心に語っていて、下期に投入を予定しているハイアマ機はミラーレス機の可能性が高そうな予感。8月23日にニコンがフルサイズミラーレス機を正式発表する事はほぼ確定で、キヤノンの動向が気になるところ。最新キヤノン インタビュー記事で " フルサイズミラーレス機 " に触れ、9月第2週発表の噂も登場したばかり。下期と言っても先は長いですからどのような展開になるのでしょうか。