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キヤノン 次世代HDR 静止画フォーマットはHEIF ガンマカーブはPQ方式採用へ

キヤノンは「EOS-1D X Mark III」がHEIFを採用し10bit静止画記録に対応する事は告知済み。今回 技術紹介「次世代HDR技術 カメラの本領が発揮できる時代が到来」を掲載し、静止画フォーマットはHEIFを採用し、ガンマカーブはHLG方式ではなく、PQ方式を採用する事を明らかにしています。

このところ動画撮影においてHLGに対応した民生カメラが登場しつあり、業務用のカムコーダーやモニタは「HLG」と「PQ」に対応しているモノは多いと思います。今回キヤノンは、静止画における次世代HDR技術において、フォーマットは「HEIF」を採用し、ガンマカーブは「PQ方式」を採用する方向性である事が確認できます。

「HLG」「PQ」共に新たなHDR国際規格BT.2100をベースにした広い色空間を持っていますが、「PQ」の方が人間の視覚特性に非常に近いと言われています。しかし「PQ」の方が厳密で、対応したディスプレイが必要となり、「HLG」の方はSDR(スタンダードダイナミックレンジ : 従来型の一般的なディスプレイ)でもそのディスプレイに合わせた表示が可能で互換性があります。※PQはSDRと互換性なし

あと「HLG」「PQ」は最高輝度や対応bit数など違いがあり、「HLG」は放送・ライブ中継、「PQ」はWeb配信・映画向きと言われています。※「HLG」はNHKとBBCが共同開発、「PQ」ドルビー社が策定

動画寄りの記事ですが、EIZOの「よくわかる、HDR徹底解説! ガンマカーブの違い」やShuffleの「HDR映像を撮影可能にするハイブリッドログガンマとは」も参考になるかもしれません。