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キヤノン「EOS R5 熱問題は仕様です」的なインタビュー記事が登場

一部でキヤノン「EOS R5」8K/4K動画撮影における熱問題が話題になっていますが、デジカメWatchが掲載した最新キヤノン・インタビュー記事で動画撮影における熱に関して " 仕様 " である事が伺えるコメントしています。

" キヤノンに聞いた「EOS R5」「EOS R6」一問一答(その2)" の動画周りの応答で個人的にビックリしたポイントをピックアップしてみました。

キヤノン的に「EOS R5」は、熱対策を施している

内部シャーシをマグネシウムにする事でカメラ全体に熱を分散させる対策を行っているとコメント。シグマ「fp」のような放熱対策やパナソニック「S1H」のようにファンを搭載していないので、積極的な対策を施しておらず放熱処理し切れていない事が伺え、カメラ内の温度上昇に伴い撮影時間に制限がある事を明言。この事からキヤノンは、熱問題が分かった上で「EOS R5」を投入する事が伺えます。

  • 8K30p RAW … 20分
  • 8K30p … 20分
  • 4K60p クロップなし … 35分
  • 4K60p クロップあり … 25分
  • 4K高画質30p … 30分

オーバーヒートしたら電源をOffにしファンでボディを冷やす

常温23℃から撮影した場合、上記のような撮影制限がある事を明らかにし、カメラ内温度上昇と共にさらに撮影時間が短くなる可能性がある事もコメント。一番ビックリしたのは、オーバーヒートした場合「カメラをファンなどで全体的に冷やすと、撮影再開までの時間を短縮することが可能です。」「過度の冷却は結露などを引き起こす危険があるので十分にご注意ください。」というキヤノンの提案。

いや~これはちょっと…。前回の熱問題報告記事で指摘されていた通り「EOS R5」は一度オーバーヒートして熱がカメラ内にこもってしまうとなかなか放熱できない仕様である事が分かります。しかもボディをファンで冷やせ、冷やしすぎると結露する可能性があるって…正式発表まで " 動画仕様 " の高さをアピールした機種なんです「EOS R5」は…。しかも売り出し価格は、税込で50万円前後。

あとカメラ内温度が14度未満の場合、制限時間が伸びるとも語っているのですが、背面モニタにカメラ内温度は表示されるのでしょうか。すくなくとも寒冷地や真冬、そして特殊な場所でないとカメラ内温度って14度未満になる可能性は低そうな予感。

マーケティング的に動画性能推しでここまで来ましたが、「EOS R5」はスチルカメラがメインのフルサイズミラーレス機として認識した方が良いのかどうか…まだ発売されていないので結論付けるのは時期尚早。少なくとも動画撮影は制限的である事は確かなようです。