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キヤノン「EOS R5」8K機能は、安定性より撮れる事を優先した事が伺える公式コメント

ここ最近キヤノン公式サイトで「EOS R5」関連記事がいくつか掲載され、その中で以前と変わらず8K動画機能をアピールする箇所があり、読み手によって解釈は変わるかもしれませんが、安定性よりも「EOS R5」で8K撮影の可能性を優先したように感じるコメントが掲載されています。

第二世代 EOS Rシステム

「動画」の最先端を提供する。 「5」の開発精神を継承して8K動画を実現

「まずは撮れるという可能性を持ったカメラ。そこからイメージングの未来は生まれる」。この開発精神は、同じ「5」の名を刻む「EOS R5」にも受け継がれています。8K動画が撮れるのか、撮れないかではイメージングの進化の可能性は大きく異なります。「『EOS R5』は、キヤノンが持てる最先端の技術を使い撮影者の表現の可能性を大きく高めるカメラにしたかった」。「EOS R5」にはこのような技術者の想いが込められています。

8K撮影の制限やオーバーヒートについて一切触れていませんが、やはり「5シリーズ」はキヤノンにとって特別なモデルであり、開発精神という表現を使い、「EOS R5」は時代を先取りするカメラである必要があり、8Kが撮れる事を優先した事が伺えます。記事中に「なぜ今、8Kなのか?」。その背景には、キヤノンの技術者の強い想いがありました。という表現もあり、上からの命令で8Kに対応させたのかどうか分かりませんが、少なくとも現場の開発陣も8Kに対応させる強い意思があった模様。

 

EOS最高解像性能を実現する新たな「5」が 撮影領域のさらなる拡大を実現

「撮影領域の拡大」を継承するカメラとして ミラーレスだからこそできることにチャレンジ

キヤノンには「EOS R5」発売以前から、「5」という数字が付いたカメラがあります。それが、デジタル一眼レフカメラの「EOS 5D」シリーズです。2005年発売の初代から、2016年に発売された4代目の「EOS 5D Mark IV」まで、いずれの「EOS 5D」もお客さまの期待値を超え、その先を見せることにチャレンジし続けたカメラです。 例えば、今では当たり前になったレンズ交換式カメラでの動画撮影も、フルHD動画撮影機能を搭載した「EOS 5D Mark II」が時代の先駆けとなりました。大型センサーと「EFレンズ」の組み合わせから生まれる高品質な映像は、ハリウッドでの映画撮影やCM撮影で認められ、デジタル一眼レフカメラの新しい可能性を示しました。 こうした新しい時代を切り拓くチャレンジを続けた結果、「EOS 5D」シリーズはお客さまから「撮影領域の拡大」を実現する存在として、大きな信頼と期待を寄せていただけるようになりました。そして、「5」という数字は、キヤノンにとっても特別なものになっています。

こちらの記事でも「5シリーズ」は特別なモデルであり、未来を描く為にチェレンジし続けるモデルで今回の「EOS R5」は、一眼レフ時代 一眼動画市場を創造した「EOS 5D Mark II」を意識したモデルである事が伺えます。それ故にマーケティング的にも競合メーカー(特にソニー)に対しても " 8K " 対応は必然だったのかもしれません。

制限的な8K動画仕様やオーバーヒートに関して開発陣は当然分かっていたと思うし、その後世界中で賛否両論が起こったため撮影時間を少し緩和させるファームウェアをリリースしましたが、キヤノンにとって8K撮影が出来る事を優先させた結果であり " 仕様 " のはんちゅうなのかな~と個人的に感じました。

その反面C-magazineの方では、それほど「EOS R5」の8K動画機能をあまり推していない公式記事も掲載されています。