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キヤノン白レンズの塗料、自社開発だった事を知る 鳥瞳AFの話も少しだけ

キヤノンが、品質への取り組みについて企業ページの中で「白レンズの塗料」と「鳥瞳AF」についてブランドの信頼を守るための開発秘話を掲載しています。

キヤノン白レンズ塗料は自社開発

キヤノン白レンズ

キヤノン以外にも望遠レンズに白塗装を施すメーカーは色々ありますが、白レンズ=キヤノンと連想するユーザーさんは多いのではないでしょうか。白レンズはLレンズと共にキヤノンの代名詞的な存在ですが、その白塗装のこだわりの歴史を紐解いた内容に。

  • 炎天下の熱の影響で部品が変形し写真に影響が受けるのを防ぐために光を吸収しない白を採用
  • 1976年の一眼レフカメラ用レンズに初採用
  • それ以降改良し続ける事により、時代によって色が異なる
  • 2018年に白レンズを進化させ " 遮熱塗料 " を採用した白レンズを発売

2018年から採用している白塗料は「RF70-200mm F2.8 L IS USM」にも採用しているそうで、遮熱性能を向上させながら、紫外線に耐性があり、キズに強い素材も新たに調合する事によって遮熱・耐擦・耐候などの課題をクリアした白塗料とのこと。

以前の白塗料は赤外線を吸収する素材を使用していたそうですが、今では赤外線を反射する素材を採用する事によりレンズ温度の上昇を抑えているそうで、その時代時代でベストなカタチを追求し続けている体制が興味深く感じます。

鳥瞳AFは「掛川花鳥園」で鍛えた

今ではAI(ディープラーニング)を活かしたAF機能が当たり前の世界になってきましたが、キヤノンの鳥瞳AFの開発秘話も掲載しています。

やはり鳥は、人や身近な犬猫と比べると認識が難しく、圧倒的に種類が多いので、鳥が鳥として認識させていく作業が相当大変だった事が伺えます。最初の頃は看板の文字だったり、水面に写り込んだ鳥も鳥として認識してしまったエピソードを掲載。

鳥を鳥として認識し瞳にばっちりピント合わせなければいけないので、静岡県「掛川花鳥園」をメインの撮影場所として選び数か月間何度も検証(撮影とデータ集め)を繰り返し現在の鳥瞳AFに仕上がっているとのこと。