キヤノン「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」発表 3Dの180度VR映像撮影に対応
キヤノンが、VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を立ち上げ3Dの180度VR映像撮影に対応した魚眼レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」を正式発表しました。
最初このレンズの噂が出てきた時は光学を2系統搭載し360°撮影が可能なレンズになるのではないか？と個人的に思っていたのですが、3Dの180度VR映像撮影なLレンズでビックリ。VRコンテンツは、8Kになってから品質がかなり向上したと言われており、キヤノンはその市場に向けて「EOS VR SYSTEM」を立ち上げた感じでしょうか。
プレスリリースを見るとやはり8K動画撮影が可能な「EOS R5」との組み合わせを前提としている印象。「EOS R5」撮影時の片眼の画素数は3684画素になる模様。以前から1億画素ぐらいの高画素センサーを搭載した「EOS R5s (仮名)」が噂されており、今後キヤノンがVRコンテンツ市場にどのくらい影響力を強めていくのか注目です。
基本スペック
- 画角(水平・垂直・対角線) : 190°00′・190°00′・190°00′
- レンズ構成 : 10群12枚
- 絞り羽根枚数 : 7枚
- 最小絞り : 16
- 最短撮影距離 : 20cm
- 最大撮影倍率 : 0.03倍
- フィルター径 : 後部にゼラチンフィルターを装着可能
- 最大径×長さ : 121.1 x 53.5mm
- 質量 : 350g
- 対象機種 : EOS R5
左右の各レンズに電動虹彩絞り(EMD)を搭載し露出を電子制御しているとのこと。ゼラチンフィルターホルダーを搭載しNDフィルターの装着が可能となっており日中における屋外撮影でも安定した映像が撮影可能となっています。
180度VR映像撮影が可能なだけにゴーストを低減すべくSWCを採用。SWCは、レンズの表面に可視光の波長よりも小さいナノサイズのくさび状の構造物を無数に並べることで、光の反射を抑制する反射防止技術とのこと。
VRコンテンツ作成にあたってキヤノンはソフトウェアを複数種類用意しており…
- EOS Utility … 有線接続でPCからのリモート撮影、ライブビュー撮影で［円周魚眼／正距円筒］［左／右］を切り替えて表示することが可能
- Camera Connect … スマートフォンやタブレットとWi-Fi接続し、リモート撮影が可能
- EOS VR Utility … VR動画確認・変換アプリ ※有料
- EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro … アドビ・プレミア用の動画編集プラグイン※有料
現時点で2021年12月下旬発売予定。オープン価格ですがキヤノンオンラインショップの売り出し価格は275,000円(税込)となっています。