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雑談 : キヤノン RFマウント通信システムを見直してみる サードパーティ製レンズ問題

このところ海外でAFに対応したキヤノン RFマウント サードパーティ製レンズ排除の動きが大きな話題になっているので、EFマウントとRFマウントの通信システムが大きく異なるので見直してみましょう。

EFマウントとRFマウントの通信システムの大きな違いは光学情報と光学補正データの置き場所にあり…

  • EFマウント … カメラボディに格納
  • RFマウント … レンズに格納

RFマウントは通信量と速度が大幅に向上しており、フォーカス・ズーム・絞り・手ブレ補正・レンズの諸収差などのデータをレンズに格納しています。表向きは「すべての光学情報と光学補正データを、カメラではなくレンズに持たせることだ。これならば、新しいレンズが登場しても、カメラ側に新データを登録する必要がない。」としていますが、サードパーティ製レンズを排除する事も視野に入れて開発したシステムかもしれません。

もちろんRFマウントカメラは、マウントアダプター経由でEFレンズが使用可能なので、ボディにEFレンズのデータが搭載されており、SamyangやViltroxのAF対応RFレンズはEFマウントのプロトコルを使用していると思われます。キヤノンが差し止めなくても全体的な性能は頭打ちの可能性も。

RFマウントシステムの性能をきっちり引き出すにはレンズ側に光学情報と光学補正データを格納する必要があり、サードパーティ製レンズメーカーはキヤノンからライセンスを受けないと難しいのではないでしょうか。

キヤノンの決算を見る限りイメージング事業は好調で現時点でキヤノンがサードパーティ製レンズメーカーとライセンス契約を結ぶ可能性は低そうな感じですが、今後どうなるのでしょうか。