ホーム > カメラニュース 2022 > キヤノン「RF-S18-45mmF4.5-6.3」は、優れた技術的に裏打ちされたキットレンズ

キヤノン「RF-S18-45mmF4.5-6.3」は、優れた技術的に裏打ちされたキットレンズ

ePHOTOzineが、キヤノン RFマウント APS-C 標準ズームレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」レビューとサンプル画像を掲載しました。「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」は幅広い用途に対応した標準ズームレンズであり、平均的なキットレンズよりも優れた技術的に裏打ちされたレンズに仕上がっていると評価しています。

RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMの長所

  • 素晴らしい中央部のシャープネス
  • 実質的にフレアなし
  • 非常に低いレベルに制御した色収差
  • ほぼ完全な直線
  • 小型軽量
  • 良好なVFM (Value for Money) ※キヤノンオンラインショップ価格42,500円(税込)
  • 高速高精度AF
  • 接写性能
  • 便利なコントロールリング

RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STMの短所

  • 周辺部のシャープネスはそれほど良くない
  • 防塵防滴仕様ではない
  • レンズフードが付属していない

4つ星を獲得し " お勧めレンズ " に選出しています。「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」は、旅行・休日・家族写真・Vlogなど「EOS R」システムの素晴らしい入門レンズであると選出理由を挙げています。

評価・結論

「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」は、平均的なキットレンズよりも優れた技術的に裏打ちされたレンズであると評価。ただし周辺部のシャープネスは非常に残念であると指摘。

もちろん我々がこのレンズを何に使うかによるが、多くの場合 日常の写真撮影の要件をすべてカバーする理想的なコンパクトレンズと見なすことができるとフォロー。さらに他の(キット)レンズよりも近接撮影が可能である事に触れています。※18mm時の最短撮影距離 : AF20cm / MF15cm

Vloggerにも最適なレンズかもしれないとのこと。「EOS R10」購入時に100ポンドの追加費用でキットレンズとして購入可能な費用対効果を評価していますが、安価なレンズだけにレンズフードが付属しないレンズなのでこのポイントは残念としています。フードがあれば、前玉の傷や衝撃による損傷はレンズフィルターより防ぐことが出来るとしています。

一般的な意味で「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」の性能は良く、その用途をサクっとカバーし一般的な写真撮影において間違いなくお勧め出来ると結論付けています。周辺部の高いシャープネスを求めるのであれば、他のレンズがより良い選択肢になり得る模様。

MTFチャート

  • 18mm中央部 … F4.5~F8まで素晴らしく、F11は非常に良好、F16は良好、F22はまずまず
  • 18mm周辺部 … F4.5はまずまず、F5.6で良好、F8は非常に良好、F11~F22までまずまず
  • 24mm中央部 … F5.6~F8まで素晴らしく、F11は非常に良好、F16は良好、F22~F25までまずまず
  • 24mm周辺部 … すべてのF値でまずまず、F8のみ良好
  • 35mm中央部 … F5.6~F8まで素晴らしく、F11~F16まで非常に良好、F22~F29はまずまず
  • 35mm周辺部 … F5.6はまずまず、F8~F11まで良好、F22~F29はまずまず
  • 45mm中央部 … F6.3は非常に良好、F8は素晴らしく、F11は非常に良好、F22~F32はまずまず
  • 45mm周辺部 … F6.3~F11まで良好、F16~F32はまずまず

掲載されている各焦点距離のMTFチャートを見てみると、明らかに中央部と周辺部に大きな差がある事が確認できます。多くの用途において被写体は構図の中央である事が多く、とにかくその場合は非常にシャープな画像を得る事ができるとしています。

色収差(CA)チャート

知り得る限りカメラ内補正をオフにして測定した色収差チャートを掲載。中央部の色収差はほぼゼロ、周辺部の数値も非常に低く、素晴らしい結果となったとのこと。掲載されている色収差チャートを見てみると、周辺部は中央部より数値は高いものの0.5px以下となっています。

歪曲

このレンズはどこまでも直線的で、18mm 樽型歪曲 -0.24%、24mm 樽型歪曲 -0.03%、35mm 糸巻型歪曲 +0.03%、45mm 0% とのこと。

ボケ味

ボケ味は非常に心地良く、ピントの合っていない部分は非常に滑らか。

フレア耐性

レンズフードが付属していないものの、フードがなくても逆光耐性は高い模様。SSCコーティングの功績でフレアやアーティファクトが誘発される事は非常にまれであり、フレアを減らす目的でレンズフードは必要ないとのこと。

周辺減光

周辺減光も同様に素晴らしく、焦点距離35mmではほぼゼロに近い値まで低減しているそうです。