キヤノン 決算発表 ミラーレスカメラにおいて業界をリードする確固たるポジションを目指す
キヤノンが、2024年12月期 第2四半期 決算発表 (2024年4月-6月実績) を行いました。
今年の市場規模について、当初は昨年から4%減の575万台を想定していましたが、各社が積極的な販促投資を行って需要を喚起しており、昨年並みの595万台に見直しました。
第2四半期は、市中在庫の調整が終了し、販売台数が実需に見合う水準にまで回復したため、第1四半期に比べると50%以上売上が増え、前年からは9%の増収となりま した。
下期には売上成長に向けフルサイズモデルの拡販を図るため、新製品2機種を投入します。
8月に発売するプロ・ハイアマチュア向けの主力モデル「EOS R5 Mark II」は、新たに開発した映像エンジンシステムとディープラーニング技術の活用によって、静止画・動画ともに性能が大幅に進化しており、今月17日の発表直後から大きな反響を呼んでいます。
さらに11月にはミラーレスとしては初となるフラッグシップモデル「EOS R1」を発売し、ミラー レスカメラにおいても業界をリードする当社のポジションを確固たるものにしていきます。※決算発表資料(ノート付き)より
イメージング カメラ Q2実績 (2024年4月-6月)
- 売上高 … 1,551億円
- 通期見通し (2024年1月-12月) … 6,061億円
イメージング カメラ Q2における売上高は1,551億円、最新の今年度見通しは6,061億円となっています。1,551億円は前年同期比で+9.3%とのこと。
カメラ台数 Q2実績 (2024年4月-6月)
- 台数 … 76万台
- 通期見通し (2024年1月-12月) … 290万台
Q1発表時に指摘されていた在庫率は、Q2で調整が終了し売上自体もQ1より好調とのこと。国内市場においてレンズ交換式カメラの販売台数は前年同期比で減少傾向ですが、グローバルで見るとQ2で持ち直した感がある内容となっている印象。
今回の決算発表では、今年の世界カメラ市場規模を " 595万台 " としており、その内 " 290万台 " をキヤノンが売り上げる見通しとなっています。
ミラーレス市場においても業界をリードする確固たるポジションを目指す
2024年下期は「EOS R1」と「EIOS R5 Mark II」を投入し、ミラーレス市場においても業界リードする確固たるポジションを目指す事を明らかにしています。キヤノンは台数ベースでシェアを表現する事が多いので、個人的に2024年下期に数が出る新型カメラの登場にも期待したいところ。
ちなみにQ1決算発表では " カメラもミラーレスカメラのラインアップ拡充により高付加価値カメラへのシフトを加速させていく " と表現していました。