キヤノン 2024年Q2決算 Q&A資料 カメラ関連の質疑応答をピックアップ
キヤノンが、2024年12月期 第2四半期 決算発表 (2024年4月-6月実績) Q&A資料でカメラ関連について語っている箇所をピックアップしてみました。
Q6 : カメラ、ネットワークカメラが為替影響を除いても前回計画から改善している理由を教えてほしい。
A6 : カメラについては想定より市場全体が活発化していることに加え、7月に発表したミラ ーレスのハイエンドの2機種が下期の売上に本格的に貢献してくる。ネットワークカメラは、 市中在庫が昨年の第4四半期は非常に高い水準となっていたが、4 月からは通常の状 態に戻っており、従来の2桁の売上成長が継続する見通しである。※決算発表資料(ノート付き)より
キヤノンは今回の決算発表で「ミラー レスカメラにおいても業界をリードする当社のポジションを確固たるものにしていきます」と語っており、やはり「EOS R1」と「EOS R5 Mark II」の売上に対してかなり期待している事が伺えます。
Q7 : プリンティングとカメラについて、市場の成長は見込めない中で、来期以降の業績 をどのように捉えているのか。
A7 : カメラの市場規模は、今年は昨年と同水準の595万台と想定しており、来期以降も600万台前後で推移を続けると考えている。プリンティングの市場全体は伸びないと捉 えているが、カラー機を中心に市場稼働台数は伸びておりサービス収入が期待でき、シェアも向上させることで、来期以降も今の業績水準を維持できると考えている。
今年のカメラ世界市場規模は " 595万台 " となっており、キヤノンは今回のQ2決算発表でその内の " 290万台 " を売り上げる事を見通しています。キヤノンは来年以降もカメラ世界市場規模は " 600万台前後 " を推移すると考えており、将来的にキヤノンが台数ベースにおける過半数のシェアを握る事になるのかどうか気になるところ。
Q12 : 構造改革費用と改善効果について、セグメント別の内訳を教えてほしい。
A12 : 詳細な内訳については、これから改革を実施するものもあり、現時点では申し上げられない。販売会社などで発生する費用と効果については、約8割がプリンティングで、残りがBtoC系のカメラ、インクジェットになる。
キヤノンは販売構造改革・生産構造改革・メディカル事業革新を柱にした「事業構造改革」を計画しているとのこと。今回の資料を読む限りEOSやPowerShotなどの " BtoC系カメラ " も少し効果が見込めそうな印象です。