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キヤノン 決算 (2025年1月-3月実績) 発表 カメラ事業はエントリーから上位機種まで好調

キヤノンが、2025年12月期 第1四半期 決算発表 (2025年1月-3月実績) を行いました。イメージング カメラ事業の売上高は上位機種もエントリー機種も好調で前年同期比 +15.5% 大幅増収となっています。

キヤノン

スマートフォンが主流の若い世代において、カメラでの撮影を楽しんだり、人とは異なる写 真や動画へのニーズが高まっていることに加え、昨年から続く各社の販売促進活動による需要喚起もあり、2025年のレンズ交換式カメラの市場は、660万台程度に拡大すると見込んでいます。

第1四半期は、昨年下期に発売した「EOS R5 Mark II」を中心にフルサイズ機の販売を伸ばしたことに加え、若者を中心にスマートフォンからのステップアップとして人気の高いエントリー機の需要も強く、15.5%の大幅な増収となりました。

第2四半期には、EOS/PowerShotの枠を超えた動画重視の新シリーズとして 「EOS/PowerShot V series」の新製品2機種を発売します。RFレンズとの組み合わせで幅広い映像表現が楽しめる映像クリエイター向けミラーレスカメラ「EOS R50 V」と、より手軽に動画撮影や配信が行えるレンズ一体型カメラ「PowerShot V1」を投入し、SNSユーザーや映像クリエイターといった動画撮影をメインとする新たなカメラユーザーの開拓を進め、売上を伸ばしていきます。

コンパクトカメラの供給は引き続き需要増に追いついていない状態にあり、増産対応を進めながら売上を伸ばし、カメラ全体で年間5.6%の増収を目指します。※決算発表資料(ノート付き)より

イメージング 2025年1月-3月 実績 ※()は対前年同期比

  • イメージング全体 売上高 … 2,121億円 (+20.8%)
  • イメージング全体 営業利益 … 312億円 (+118.9%)
  • カメラ 売上高 … 1,181億円 (+15.5%)
  • ネットワークカメラ他 売上高 … 940億円 (+28.3%)

やはり「EOS R50V」や「PowerShot V1」のVシリーズは戦略機である事が伺え、上位機種「EOS R5 Mark II」を中心にフルサイズミラーレスカメラも好調でカメラ事業の売上高は1,181億円で前年同期比+15.5%と大幅増収だった事が明らかに。コンパクトデジタルカメラの増産対応も進め、さらに売上を伸ばす計画とのこと。ネットワークカメラも好調で、イメージング全体の営業利益の対前年同期比が+118.9%となっています。

イメージング 2025年1月-12月 通期見通し ※()は対前年比

  • イメージング全体 売上高 … 1兆115億円 (+7.9%)
  • イメージング全体 営業利益 … 1,606億円 (+6.1%)
  • カメラ 売上高 … 6,126億円 (+5.6%)
  • ネットワークカメラ他 売上高 … 3,989億円 (+11.6%)

カメラ事業に関しては、年間で+5.6%の増収を見通しています。全体的に前回の通期見通しと比べて下方修正しており、米国の相互関税における世界経済全体への影響を想定し、値上げによる販売数量の減少や需要の減退も一定程度考慮している模様。この問題は現在進行形の話なので、まだまだ流動的なので注視したいところです。※キヤノンの米国相互関税の見解はこちら