デジタル一眼レフ 2強に陰り? ミラーレス市場が台頭する?
ソニーがEマウント フルサイズ機 α7 IIを発表しましたが、ロイターとSankeiBizが興味深い記事を掲載しています。両紙とも " デジタル一眼レフの苦戦 " と " ミラーレス市場の可能性 " を印象付ける記事となっています。
ロイターは…
- ソニー、年末商戦でミラーレス追加投入 一眼レフ陣営引き離し
- ソニーは20日、年末商戦でミラーレス一眼デジタルカメラの新商品を追加すると発表
- キヤノンとニコンの「一眼レフ2強」が苦戦する中、一眼レフ並みの解像度を持つミラーレスの追加商品の投入で、好調を持続する構え
- デジカメ市場は縮小しているが、ソニーは2014年度のカメラ販売計画を上方修正している
- 前年同期の1150万台から減少するが、10月31日の決算発表では、ミラーレスの貢献により期初計画の800万台から上方修正した
- キヤノンとニコンは2年連続でレンズ交換式カメラの販売が減少する見通し
- ソニーでレンズ交換式カメラを統括する田中健二ビジネスユニット長は「特に欧州で、一眼レフがすごい勢いで縮んでいるが、ミラーレスの伸びが目立っている」と指摘
- 業界全体では一眼レフカメラの減少をミラーレスでカバーしきれていないが、ソニーは一眼レフの落ち込みを上回るミラーレスの伸びがあるという
SankeiBizは…
- 一眼レフに陰り…主戦場はミラーレス デジカメ市場の救世主的存在に
- 海外市場で堅調だった一眼レフの売れ行きにも陰りが見え、ミラーレス一眼が市場の救世主的存在となっている
- デジカメ市場は国内外で台数ベースでは冷え込んでいるが、ミラーレスは堅調
- 2014年7~9月期の全世界出荷数量ベースで一眼レフが前年同期比27%減となったのに対しミラーレス一眼は7%増えた
- 欧米市場などでは、一眼レフのボディーサイズの大きいものを評価する傾向にあったが、ここ数年は、性能が伴えば、小型・軽量で十分という消費者ニーズが拡大していることも追い風になっているという
ロイターの記事は、東洋経済オンラインにも掲載されています。とくに欧州でミラーレス機がようやく認知されはじめ、ソニー α7シリーズ、富士フイルム X-T1、パナソニック GH4、オリンパス OM-D E-M1などミラーレスとして高価格帯の機種を中心に市場を拡大しているようです。
日本でもミラーレス機はエントリークラスばかり売れて2本目の交換レンズをユーザーが買ってくれないという状況も確かにありますが、最近はフラッグシップ機やハイグレードレンズなど力の入った新製品も好調のようです。
まだまだデジタル一眼レフ市場の方が大きいと思いますが、ミラーレス市場がようやくグローバル的に拡大してきた感じで、今後さらに成長していくのか、ニコンとキヤノンのミラーレス戦略はどうなるのか興味津々です。