本日8月5日 マイクロフォーサーズ規格 10周年 歴代カメラ&レンズを振り返ってみる
マイクロフォーサーズ規格は、2008年8月5日に策定され同日にパナソニックがLUMIX DMC-G1を発表し、システム自体が消滅する事なく無事10周年を迎えました。歴代カメラ&レンズを振り返ってみようと思います。
2008年
カメラ
- パナソニック LUMIX DMC-G1
交換レンズ
- パナソニック LUMIX G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G VARIO 45-200mm F4.0-5.6 MEGA O.I.S.
パナソニックが先行するカタチでマイクロフォーサーズ規格がスタートしましたが、GH1が最初に投入されたと思いきや " G1 " が一番最初に投入された機種でビックリ。この頃は新しく登場したミラーレス機に注目は集まるものの、デジタル一眼レフが絶対的な市場でした。
2009年
カメラ
- オリンパス PEN E-P1
- オリンパス PEN E-P2
- パナソニック LUMIX DMC-GH1
- パナソニック DMC-GF1
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8
- パナソニック LUMIX G VARIO 7-14mm F4.0 ASPH.
- パナソニック LUMIX G VARIO HD 14-140mm F4.0-5.8 ASPH. MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.
- パナソニック LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
オリンパスが「PEN」の名を復活させPEN E-P1が大ヒット。しかし初代機のAFスピードは速いとは言えない状態でオリンパス機のコントラスAFの高速化が図られたのはPEN E-P3からになります。同年に短いライフサイクルでPEN E-PL2を発表し非難を浴びた事も
2010年
カメラ
- オリンパス PEN E-PL1
- オリンパス PEN -E-PL1s
- パナソニック AG-AF105
- パナソニック LUMIX DMC-G2
- パナソニック LUMIX DMC-G10
- パナソニック LUMIX DMC-GH2
- パナソニック LUMIX DMC-GF2
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7
- パナソニック LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G FISHEYE 8mm F3.5
- パナソニック LUMIX G 14mm F2.5 ASPH.
- パナソニック LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G 12.5mm F12
- フォクトレンダー NOKTON 25mm F0.95
コシナがフォクトレンダー NOKTON 25mm F0.95を発表し話題に。マニュアルフォーカスレンズですが、被写界深度の深いマイクロフォーサーズ規格にとってF0.95の世界は今でも魅力的ではないでしょうか。
2011年
カメラ
- オリンパス PEN E-PL2
- オリンパス PEN E-PL3
- オリンパス PEN E-P3
- オリンパス PEN E-PM1
- パナソニック LUMIX DMC-G3
- パナソニック LUMIX DMC-GF3
- パナソニック LUMIX DMC-GX1
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 II R
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2.0
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
- パナソニック LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4 ASPH.
- パナソニック LUMIX G X VARIO PZ 14-42mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G X VARIO PZ 45-175mm F4.0-5.6 ASPH. POWER O.I.S.
オリンパス PEN E-P3は一つの完成形といった感じでしたが、パナソニックの型落ちセンサーを搭載し続けていたためISO高感度耐性はパナソニック機に劣り、両社のボディ性能差が一番あった時かもしれません。オリンパスはようやくF値が明るいレンズを投入し始めた事です。
2012年
カメラ
- オリンパス OM-D E-M5
- オリンパス PEN Lite E-PL5
- オリンパス PEN mini E-PM2
- パナソニック LUMIX DMC-GF5
- パナソニック LUMIX DMC-G5
- パナソニック DMC-GH3
- ブラックマジックデザイン Blackmagic Cinema Camera
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8
- パナソニック LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G VARIO 45-150mm F4.0-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 POWER O.I.S.
- シグマ 30mm F2.8 EX DN
- シグマ 19mm F2.8 EX DN
- フォクトレンダー NOKTON 17.5mm F0.95
- トキナー Reflex 300mm F6.3 MF Macro
ソニー製1600万画素センサーを搭載し飛躍的に画質が向上したOM-D E-M5が登場。この辺りからオリンパスから品質の高い交換レンズが登場してきた感じで、サードパーティ製レンズの展開も目立つようになってきました。パナソニックはGH3あたりから動画機としてのコンセプトを明確化してきた印象。OM-Dシリーズの登場で風向きが一気にオリンパスに変わった年と言って良いかもしれません。
2013年
カメラ
- オリンパス PEN E-P5
- オリンパス PEN Lite E-PL6
- オリンパス OM-D E-M1
- パナソニック LUMIX DMC-GF6
- パナソニック LUMIX DMC-G6
- パナソニック LUMIX DMC-GX7
- パナソニック LUMIX DMC-GM1
- パナソニック AG-AF105A
- ブラックマジックデザイン Blackmagic Pocket Cinema Camera
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II
- M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
- パナソニック LUMIX G VARIO 14-42mm F3.5-5.6 II ASPH. MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G VARIO 14-140mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G 20mm F1.7 II ASPH.
- パナソニック LUMIX G VARIO 12-32mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
- シグマ 19mm F2.8 DN Art
- シグマ 30mm F2.8 DN Art
- シグマ 60mm F2.8 DN Art
- フォクトレンダー NOKTON 42.5mm F0.95
オリンパスはフラッグシップ機 OM-D E-M1を発表し、現在までの流れの起点になった年ではないでしょうか。PROレンズも登場し今では定番レンズとなっています。操作性やワークフローにクセがあるもののBlackmagic Pocket Cinema Cameraの登場も話題になりました。
2014年
カメラ
- オリンパス OM-D E-M10
- オリンパス PEN Lite E-PL7
- パナソニック LUMIX DMC-GH4
- パナソニック LUMIX DMC-GM1S
- パナソニック LUMIX DMC-GM5
- ブラックマジックデザイン Blackmagic Studio Camera
- コダック PIXPRO S-1
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
- パナソニック LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LEICA DG SUMMILUX 15mm F1.7 ASPH.
- パナソニック LUMIX G VARIO 35-100mm F4.0-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G 14mm F2.5 II ASPH.
- フォクトレンダー NOKTON 25mm F0.95 Type II
- タムロン 14-150mm F/3.5-5.8 Di III Model C001
- Kowa PROMINAR 8.5mm F2.8
- コダック 12-45mm F3.5-6.3
- コダック 42.5-160mm F3.5-5.9
個人的にGMシリーズのコンセプトは良かったように感じますが、第1世代で姿を消してしまいました。まだこの頃は電子シャッターに否定的な論調が強くそれが影響したのかもしれません。※確かメカシャッター1/2000秒だったと思います。4Kに対応したGH4はビデオグラファーに人気を博し4K動画の火付け役になった機種と言って良いのではないでしょうか。
2015年
カメラ
- オリンパス OM-D E-M5 Mark II
- オリンパス OLYMPUS AIR A01
- オリンパス OM-D E-M10 Mark II
- パナソニック LUMIX DMC-GF7
- パナソニック LUMIX DMC-G7
- パナソニック LUMIX DMC-GX8
- JVCKENWOOD GY-LS300CH
- ブラックマジックデザイン Blackmagic Micro Studio Camera 4K
- ブラックマジックデザイン Blackmagic Micro Cinema Camera
- DJI Zenmuse X5
- DJI Zenmuse X5R
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
- パナソニック LUMIX G MACRO 30mm F2.8 ASPH. MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G 42.5mm F1.7 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G 25mm F1.7 ASPH.
- Kowa PROMINAR 12mm F1.8
- Kowa PROMINAR 25mm F1.8
- フォクトレンダー NOKTON 10.5mm F0.95
- DJI MFT 15mm F1.7 APSH. Prime Lens
パナソニックがいち早くGX8にマイクロフォーサーズ初の2000万画素センサーを搭載し、GH5の2000万画素センサーはこのセンサーをベースに改良してものである事が明らかになっています。DJI製品が登場し、翌年あたりからマイクロフォーサーズ規格に賛同する中国系企業が顕著化していきます。
2016年
カメラ
- オリンパス PEN-F
- オリンパス PEN Lite E-PL8
- オリンパス OM-D E-M1 Mark II
- パナソニック LUMIX DMC-GX7 Mark II
- パナソニック LUMIX DMC-G8
- XIAOYI YI M1
- DJI Zenmuse X4S
- DJI Zenmuse X5S
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 30mm F3.5 Macro
- パナソニック LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G VARIO 12-60mm F3.5-5.6 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LEICA DG SUMMILUX 12mm F1.4 ASPH.
- シグマ 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
- XIAOYI 12-40mm F3.5-5.6
- XIAOYI 42.5mm F1.8
- Entaniya Fisheye 250 MFT
オリンパス PROレンズ群が次々と登場し特にOM-D E-M1 Mark IIと12-100mmPROの組み合わせで何秒手持ち撮影できるかSNSで話題になった事も。5軸シンクロ手ブレ補正/Dual I.S.に対応したレンズがマイクロフォーサーズ・ユーザーにとって選択肢の一つとして浸透していった年でした。OM-D E-M1 Mark IIは、マイクロフォーサーズ機として初めて20万円の大台に達したフラッグシップ機でしたが、発売当初は品不足になるぐらいの人気に。
2017年
カメラ
- オリンパス OM-D E-M10 Mark III
- パナソニック LUMIX DC-GF9
- パナソニック LUMIX DC-GH5
交換レンズ
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 17mm F1.2 PRO
- オリンパス M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
- パナソニック LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G VARIO 45-200mm F4.0-5.6 Ⅱ MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 Ⅱ MEGA O.I.S.
- パナソニック LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 Ⅱ ASPH. POWER O.I.S.
- パナソニック LUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 Ⅱ POWER O.I.S.
- パナソニック LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0 ASPH.
- パナソニック LEICA DG ELMARIT 200mm F2.8 POWER O.I.S.
- シグマ 16mm F1.4 DC DN | Contemporary
パナソニックが4K 60pに対応したGH5を市場投入し話題に。発売当初は動画撮影時のAFの遅さが不評でしたが、2018年の大型ファームウェアアップデートで解消しつつあります。この年のパナレンズは、一部の既存レンズをDual ISに対応するべくリニューアルしつつ、着実に新型パナライカレンズを拡充しつつある展開。オリンパスはカメラボディに関して大きな発表はなく、F1.2 PROレンズがブランド化していった印象です。
2018年 ※8月5日時点
カメラ
- オリンパス PEN E-PL9
- パナソニック LUMIX DC-G9 ※発表は2017年11月で発売は2018年1月
- パナソニック LUMIX DC-GH5S
- パナソニック LUMIX DC-GF10W / GF90W
- パナソニック LUMIX DC-GX7 Mark III
交換レンズ
- パナソニック LEICA DG VARIO-ELMARIT 50-200mm F2.8-4.0 ASPH. POWER O.I.S.
オリンパスはOM-D E-M1 Mark IIを発売して以降大きな発表は行っておらず、パナソニックは2018年上半期 G9 / GH5S / GX7 Mark II と意欲的に新型カメラを市場投入した事が分かります。2018年後半どのような新製品が登場してくるのでしょうか。※9月にBlackmagic Pocket Cinema Camera 4Kが予定されています。2019年あたりに次世代機が登場する事にも期待です。