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BCN AWARD 2022 発表 日本市場 カメラ販売台数年間シェアが明らかに ベスト3

少しピックアップするのが遅れましたが、BCN AWARD 2022 が発表され日本市場におけるカメラ販売台数年間シェアが明らかに。BCNランキングのPOSデータを基に年間販売台数 (2021年1月~12月)を集計したランキングとなっています。

レンズ一体型 デジタルカメラ

  1. キヤノン … 34.1%
  2. ソニー … 23.1%
  3. 富士フイルム … 11.6%

キヤノンが3年連続1位をキープ。ランキング自体は前回の BCN AWARD 2021 と同じ順位となっています。キヤノンが1位をキープしましたが、39.1% → 34.1% にシェアが縮小し、ソニーは 19.6% → 23.1% にシェアを上げつつあります。富士フイルムは 11.4% → 11.6% と少しシェアを拡大。

デジタル一眼レフ

  1. キヤノン … 59.8%
  2. ニコン … 33.9%
  3. リコーイメージング (ペンタックス) … 5.8%

デジタル一眼レフ自体のシェアは縮小しつつあると言われていますが、キヤノンは上手くデジタル一眼レフからミラーレスへの移行が上手く進んでいる印象です。ニコンは大事な時期にカメラ事業自体が赤字に陥り1,500億円で利益が出る構造にする必要がありデジタル一眼レフにリソースを振り分けられなかった印象が個人的に強いです。今のところニコンのカメラ事業の年間見通しは黒字を見通していますが、2月3日にQ3決算発表を控えており最新の年間見通しが気になるところ。

ペンタックスに関しては、一眼レフ宣言を行い、先日は工房宣言的な感じで顧客との距離を近くして " 従来の大量生産・大量販売のモデルとは異なる最適な生産を実現 " を掲げ、数ではなく付加価値勝負になりそうな印象。

ミラーレス機

  1. ソニー … 32%
  2. キヤノン … 28.2%
  3. OMデジタル … 12.7%

2年連続ソニーが1位をキープ。しかも販売台数シェアは 27.4% → 32% に拡大しています。キヤノンも 23.8% → 28.2% とシェアを上げソニーの独走を許さない状況。3位はまさかのOMデジタルでビックリ。しかしシェア自体は 23.4% → 12.7% と大幅に下げているので、ミラーレス市場はソニーとキヤノンの二強状態である事が伺えます。

デジタルビデオカメラ

  1. パナソニック … 43.6%
  2. ソニー … 26.3%
  3. DJI … 11.2%

パナソニックが大きなシェアを築いていますが、どの辺の機種が含まれているのか知りたいところ。

アクションカメラ

  1. GoPro … 70.4%
  2. ソニー … 7.3%
  3. DJI … 5.3%

GoProが圧倒的なシェアを獲得し7年連続1位となっています。ランチェスター戦略的にいうと独占的寡占状態で73.9%を超えると市場活力が失われる可能性があると言われています。※古い記事ですがITmediaのシェア一覧表が参考になります。

交換レンズ

  1. キヤノン … 17.6%
  2. ソニー … 17.2%
  3. シグマ … 12.6%

キヤノンが13年連続販売台数シェア1位をキープ。ソニーが 17.2% と僅差で迫りつつあります。順位自体は前回と同じでシグマが3位に。交換レンズは、カメラアクセサリーのカテゴリーに掲載されています。

あくまでも日本国内の販売台数シェアで世界シェアはまた違った結果になるかもしれません。カメラ市場は縮小中で各メーカーは台数ベースではく利益率ベースで製品展開しているので、販売台数ではなく金額ベースのシェアが気になるところです。