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国内ミラーレス一眼市場 キヤノンがトップシェアを奪還 ここ数年のシェア推移をチェック

BCN AWARD 2023が発表され、2022年の国内ミラーレス一眼市場 販売台数シェアが明らかに。キヤノンが数年ぶりにトップシェアをソニーから奪還。ここ数年の国内販売台数シェアの推移を見てみましょう。あと雑談も少しだけ。

ミラーレス一眼市場 販売台数シェア 2022

  1. キヤノン … 31.7%
  2. ソニー … 29.4%
  3. OMデジタル … 14.3%

ミラーレス一眼市場 販売台数シェア 2021

  1. ソニー … 32.%
  2. キヤノン … 28.2%
  3. OMデジタル … 12.7%

ミラーレス一眼市場 販売台数シェア 2020

  1. ソニー … 27.4%
  2. キヤノン … 23.8%
  3. オリンパス … 23.4%

ミラーレス一眼市場 販売台数シェア 2019

  1. キヤノン … 30.9%
  2. ソニー … 25.9%
  3. オリンパス … 23.4%

キヤノンが2019年以来、レンズ交換式ミラーレスカメラ 販売台数シェア1位に返り咲き。過去の推移を見てみると、ミラーレス機における国内の販売台数シェアは、キヤノンとソニーが1位2位争いを繰り広げており、OMデジタル(オリンパス)が3位に付けている状態が続いています。

例年キャノンとソニーの販売台数シェアを足すと50~60%ぐらいのシェアで、両社のシェアを足した割合が70%を超えてくると一眼レフ時代のキヤノン・ニコンのような二強になり両社の影響力が強くなり過ぎて市場の競争力がどうなるのか気になるところ。企業単体で見ても、例えばキヤノンの単独シェアが40%を超えてくるとランチェスター戦略(クープマン目標値)において相対的安定値に近付き、圧倒的に優位な事業展開が可能になると言われています。※ランチェスター戦略(クープマン目標値)はネット検索すると色々出てきますが、古い記事ですけどITmediaの記事が簡潔かも。あとランチェスター戦略(クープマン目標値)は今の時代にそぐわなという考えもあるので、1つの法則と捉えた方が良いと思います。

2022年は、キヤノンが31.7%、ソニーが29.4%となっています。2022年は両社は供給不足に陥っていましたが、ソニーは上期に「α6400」など数が出る製品の受注を一時停止していた事が影響しているのかもしれません。販売台数ではなく利益率も見たいところ。

個人的には、ニコンもしくは富士フイルムが市場シェア的にキャノンとソニーの間に割って入って3強時代を構築してくれた方が、1つの企業が圧倒的な主導権を握る事なく公平な技術競争や価値観が展開されユーザーの選択肢が残る気がします。縮小傾向にあるカメラ市場でキヤノンとソニーがそれぞれ40%ぐらいの市場シェアを獲ってしまうと生き残れない競業他社が出てきそうな予感。

BCN AWARD 2023には、2022年のレンズ一体型デジタルカメラとデジタル一眼レフの市場 販売台数シェアも掲載しています。

レンズ一体型デジタルカメラ市場シェア 2022

  1. ソニー … 22.1%
  2. キヤノン … 18.0%
  3. 富士フイルム … 17.1%

デジタル一眼レフ市場シェア 2022

  1. キヤノン … 76.8%
  2. ニコン … 17.2%
  3. リコーイメージング … 5.7%

キヤノンもニコンもミラーレスに注力していますが、デジタル一眼レフ市場を見てみると、キヤノンがかなり存在感を見せている事が分かります。先程触れたITmedia記事の3大目標数値の表に照らし合わせて見てみると、キヤノンのデジタル一眼レフ市場のシェアは " 独占的寡占状態となり、絶対優位の市場地位を得る。ただし、これ以上のシェア獲得は無競争を生み、市場活力を失わせる恐れがある " となります。