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富士フイルムは、中判でなくフルサイズミラーレス市場に参入すべきだった?

PetaPixelが、建築・インテリア写真家 Usman Dawood氏が寄稿した「Was the Fujifilm GFX a Mistake? Should Fuji Have Gone Full-Frame Instead? | GFXは間違いだった? 富士フイルムはフルサイズに参入すべきだった?」を掲載しました。

ざっくり抜き出してみると…

富士フイルムは、(フルサイズ画質を謳う)APS-C X-Transセンサー搭載 Xシリーズを展開し、さらに解像度の高い中判ミラーレス機 GFXを市場投入したが、これが大きな間違いだったとコメントしています。

  • 中判市場は、あまりにもニッチな市場すぎる
  • (フルサイズ機と比べると)動きがゆっくりで、多くの便利な機能がなく、あらゆるタイプの写真に対応しきれない
  • 中判カメラは " 画質 " でありGFレンズ群は素晴らしいが、フォーカシングに関しては多くのフルサイズ機の方がはるかに優れている
  • 実際にGFX 50Sを広範囲に渡って使用していたので画質は本当に素晴らしいが、実際の用途においてフルサイズ機との画質の違いはわずかで、それほど重要ではない ※等倍で見比べれは差は出てくる
  • GFXは中判カメラとして見れば安価で、より安価なGFX 50Rの噂があるが、それでもフルサイズ機の倍の価格である
  • ニコン D850と比べた場合、差はわずかで、使い易さを考慮に入れると多くの部分でD850の方が優れている

富士フイルムがAPS-Cに固執し中判ミラーレス機を投入し1年半経ったが、その間にソニーがフルサイズミラーレス市場で躍進しシェアと販売台数の差は歴然であるとコメント。これはソニーが富士フイルムよりも優れたカメラ&レンズを作ったからではなく、フルサイズミラーレス機を作ったからであると断言。

ニコンとキヤノンがフルサイズミラーレス市場に参入し、富士フイルムは遅きに失した感があるとのこと。富士フイルムは、フルサイズ以上の中判フォーマットで行く間違えた選択をしたため、脇役で居続けると結論付けています。

Usman Dawood氏の公式サイトでどのような建築・インテリア作品を撮影しているのか確認できます。