カメラ生産工場 手作業にこだわる富士フイルムと完全自動化を目指すキヤノン
同時期に富士フイルムとキヤノンのカメラ&レンズ工場における生産の取り組み方の違いを感じる記事を見つけたのでピックアップしてみました。1つはLes Numériquesが掲載する富士フイルム 大和工場 見学記事、もう1つはキヤノン公式 生産技術になります。
富士フイルム 大和工場 見学記事 (GFX100 組み立て)
元記事はフランス語なのでGoogle翻訳の力を借りて見てみると、1億画素センサー搭載 中判ミラーレス機「GFX100」は完全手作業で組み立てられているとのこと。1日 80~90台 出荷しているそうで月に約3000台生産といった感じでしょうか。レンズに関しても一部を覗いて手作業で組み立てているそうです。
「GFX100」は投入されていない時期に撮影した映像になりますが、以前にcinema5Dが大和工場見学ムービーを公開していて、MKレンズをはじめX-T2が丁寧に手作業で組み立てられている様子を確認できます。
キヤノンの技術を紹介するキヤノンテクノロジーが更新され「生産技術」が掲載されました。キヤノンは以前から工場の自動化に力を入れていて、今回 一眼レフカメラ自動組立機で組み立て中の画像も掲載しています。個人的にキヤノン工場でカメラを自動組立している画像は初めて見たかもしれません。自動化は一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、交換レンズにも広がり、さらなるコストダウンと品質向上を期待しているそうです。
会社が変われば文化や考え方も違うので、カメラ生産を見てみても両社の取り組み方が好対照で興味深いです。キヤノンだけではありませんが、レンズの加工・研磨技術において匠の技術を数値化する試みも進んでいる模様。