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富士フイルム「GFX100Sは8x10画質と思っている」「ノスタルジック・ネガお勧め設定」

富士フイルムが、GFX100S開発秘話動画 後編「X lab #10」をYouTubeに公開しました。「GFX100S」が撮れる画はフィルムでいう所の " 8x10(大判)クラス " だと思っていると語り、新フィルムシミュレーション「ノスタルジック・ネガ」のお勧め設定も披露しています。

GFX100Sが撮れる画は、8x10クラスだと思っている

GFX100S画質

「外装設計含め頑張ってもらって900gの小型軽量だけど、撮れる画はちょっと大げさに言うとフィルムで言う所の8x10(大判)クラスだと思っている。」「逆に言うとそれがイノベーションじゃないですか?」「せっかくデジタルになって1億画素センサーを搭載して、昔の8x10のように三脚を据えて1日に数枚しか撮れませんと言うのじゃ面白くない。」「それが手軽にスナップにも使えちゃう。」「富士フイルムが新しく提案する世界が、このGFX100Sだと思う。」「フルサイズを超える世界を是非体感して欲しい。」と商品企画 上野隆氏がコメント。

ノスタルジック・ネガの開発に2年以上掛かっている

ノスタルジックネガ

新フィルムシミュレーション「ノズタルジック・ネガ」は、1970年代に起こった1つの写真ムーブメントと言える「ニューカラー」を再現したフィルムシミュレーションとのこと。当時アート写真においてまだモノクロ写真が主流で、カラーでアート写真に挑んだ流れでしょうか。

当時の色を画質設計するには、古本屋で70年代の写真集を買い集めるところから始まり、同じニューカラーではも写真家によってテイストが違うので、共通項を見つけ出し設計していく事が大変だった模様。「ノスタルジック・ネガ」の特徴は、暗部(シャドウ)の発色の良さと、全体としてアンバー基調とのこと。お勧めのホワイトバランスは、オートの模様。

フィルムシミュレーションは、エフェクトではない

フィルムシミュレーション
  • 企画としてプロモーションに参加していても、よく勘違いされていると凄く思うのは、フィルムシミュレーションが何かのエフェクトと思われている
  • でもフィルムシミュレーションは、画質設計
  • 感度が変わった時、ホワイトバランスが変わった時でも富士フイルムが認めた色が出るように設計したのがフィルムシミュレーション
  • それに愛称を付けている

開発者による「ノスタルジック・ネガ」お勧め設定

ノスタルジックネガ設定
  • ホワイトバランス … AUTO
  • WBシフト … R+2 B-3
  • トーンカーブ … シャドウ-2
  • カラー … -2

画質設計 開発者 西尾氏が最後に「ノスタルジック・ネガ」のお勧め設定を披露。上野氏が「なぜこの設定をデフォルトにしなかったの?」と突っ込みを入れると「フィルムシミュレーションとして、どんなシーンでも…」 という考えで今の設定で落ち着いた事を語っています。上記の設定は、ドンピシャ当たったシーンでは一番良い結果になる模様。70年代の雰囲気が出し易い設定とも語っています。