コシナx富士フイルム スペシャル対談動画 前編が公開「X-Pro3」に共鳴し開発開始
富士フイルムが、コシナx富士フイルム スペシャル対談動画 前編を公開しました。富士フイルム 上野隆氏、コシナ 営業・管理部 佐藤和広氏、コシナ 技術・開発課 桑原瞳輝氏との対談で、コシナから富士フイルムにオファーして開発が始まったとのこと。
コシナXマウントレンズ「NOKTON 35mm F1.2」開発の経緯
富士フイルムは初代「X-Pro1」投入時から純正Mマウントアダプター(電子接点付き)を用意しており、以前からXマウントカメラにMマウントアダプターを装着しコシナレンズを使用しているユーザーさんが存在し「コシナはXマウントレンズをやらないんですか?」という声もあったそうです。
起点となったのは「X-Pro3」で、「X-Pro3」は(隠し液晶モニタを採用した機種で)ここまで趣味に寄ったデザインは普通は出せない、良い意味で " 変態カメラ " でありそのイメージがフォクトレンダー・レンズに被るところがあると富士フイルムの製品開発の取り組み方にコシナが共鳴した事を明らかに。
1年前にコシナが富士フイルムに声をかけて「NOKTON 35mm F1.2 Xマウント」の開発が始まった模様。
コシナから見たXカメラの印象
- 色が綺麗
- フィルムシミュレーション
色が綺麗である事を最初に挙げ、一般的に写真にこだわるとRAWから現像するプロセスになってしまうが、フィルムシミュレーションにより撮った場所ですぐ完成にまで持っていく事が可能なカメラであり、フィルムに近い考え方のメーカーで他社とは違う考え方のメーカーと感じているとコメント。
F値を " F1.2 " にした理由
これまでXユーザーに「NOKTON classic 35mm F1.4 VM」が使われており、それより明るめでコシナのXマウントとしての「NOKTON 35mm」を出せればと思い開発した事を語っています。※富士フイルム 純正は「XF35mmF1.4 R」なので、真っ向勝負の標準単焦点レンズになります。
富士フイルム 上野氏は、この「NOKTON 35mm F1.2 Xマウント」は「NOKTON classic 40mm F1.4 VM」の描画に少し似ているように感じている模様。
上野氏は「NOKTON 35mm F1.2 Xマウント」は電子接点に対応しているので開放時の諸収差などソフトウェア補正に対応している事を挙げ、「X-Pro3」のみになるがパララックス補正や絞りの情報なども全部ファインダーに表示されると長所をアピール。桑原氏が、周辺光量補正や歪曲収差補正にも対応している事を語っています。