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富士フイルム Xレンズ 純正とサードパーティとのメリット・デメリット

カメラのキタムラが、XFレンズ/GFレンズ 開発者 インタビュー動画 前編・後編を公開しました。その中で富士フイルム レンズ開発陣がXマウント純正レンズとサードパーティ製レンズのメリット・デメリットを語っています。

富士フイルム イメージングソリューション事業部 商品企画グループ シニアエキスパート 曽我孝氏、富士フイルム イメージングソリューション事業部 光学・電子映像商品開発センター 技術マネージャー 小里哲也氏、富士フイルム イメージングソリューション事業部 イメージングソリューション開発センサー 技術マネージャー 竹下幸孝氏によるインタビュー動画となっています。

Xマウント 純正レンズとサードパーティ製レンズのメリット・デメリット

自社レンズラインアップを揃えユーザーの評価を得た中で、自社ではやりきれない部分もどうしてもあるのでお客様の選択肢を増やした方がいいということで、積極的にレンズを作ってもらっています。

例えば自社の高倍率ズームレンズは「XF18-135mm」で止まっているが、タムロンさんは「18-300mm」などを作ってくれたので、そういう風にバリエーションが広がれば、Xマウントに入って来ようと思うお客様も増えると思う。そういう意味で間口を広げた事になります。

お客様目線で見れば、色々なところのレンズが使える方がより有難い。営業目線で見れば、開発陣は直接的なライバルになるので非常に大変になるが…「他社よりも非常に良いモノを作ればいいだけじゃん」と言われるだけなので(笑)。

あともう1つ厳しい事は、サードパーティさんの場合はいくつかのマウントに対して作るのでロットが多くコストを安く作れるんですよね。「他社はこの価格で出ているのになぜ純正は高いんだ」とよく言われるのでそこが辛いところ。

その分 純正レンズはカメラとの連携をよく取りながらトータルで物凄く性能を上げているので、そこはサードパーティさんは苦しいところだと思う。本当の性能を追求していった時に特に。

やはり価格面はサードパーティ製レンズメーカーが強く、性能面では本当の光学設計を追求した場合 純正レンズの方が有利な面がある事が伺えます。顧客目線では純正・サードパーティからXレンズを選ぶ事が出来るので広いバリエーションは魅力的に。

今回のインタビュー動画は前編・後編に分かれており、前編は初期Xレンズ・リニューアルの話やXマウント立ち上げからのXレンズ開発秘話が興味深く、後編は上記の話以外にもGFレンズの裏話や今後の方向性など興味深く感じました。