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富士フイルム「X-H2のAWBは、ディープラーニングを活用している」

富士フイルムが、X lab「X-H2」開発秘話動画 前編を公開しました。個人的に興味深かったポイントをピックアップしてみました。前編は、画質設計担当の藤原慎也を中心とした開発秘話になっています。

X-H2のAWB(オート・ホワイト・バランス)は、AIを活用している

今回の「AWD」は新しくなっており、ディープラーニングを使ったAWDを初めて搭載しています。どんなシーンが良くなるかというと、カフェや博物館などで使われるようになってきた暖かく明るい光。電球色と昔は言ったのですが、そういった光の元で新しいAWDは効果があります。

元々のAWDはそういったシーンは苦手で、以前までの暖かい光源は裸電球だったり蛍光灯であったりロウソクであったり雰囲気の良い色というのは、比較的暗いシーンが多かったのです。最近LEDが普及してきて、そういったカフェや博物館などのライディングがどんどん明るくなってきており、従来AWDでは想定していなかったライティングで今回はディープラーニングで明るくて暖かい色の光源を学習・判別させる事により、そういったシーンに強くなるようにしました。

被写体認識AFでAI(ディープラーニング)が使われる事が一般的になりましたが、今回の「X-H2」は " AWD (オート・ホワイト・バランス) " でもディープラーニングを活用する事により、よりホワイトバランスの精度を上げている事が伺えます。

他にも「X-H2」は4000万画素センサーを搭載しているだけに解像度のインパクトがあるとのこと。「X-T4」と比べると「X-H2」の解像力はビックリするぐらいであると語っています。X-Trans配列により偽色が少なく4000万画素になってもそのメリットは生きており、風景撮影の提案しています。ポートレートにおいて「X-H2」は、画素密度が高密度になった事により肌のトーンが滑らか見えると説明しています。1画素1画素のトーンの表現力は変わらないものの画素が高密度になる事により、トーンが滑らかに見える模様。