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富士フイルム 2023年夏の決算発表 Xシリーズは大幅増収 チェキも絶好調

富士フイルムが、2024年3月期第1四半期 (2023年4月~6月) 決算を発表しました。イメージングは増収増益で売上高は1,052億円、営業利益は233億円を達成。対前年同期比で売上高は27.6%増、営業利益は2.2倍と大きく増益しています。チェキもデジタルカメラも好調を維持。

まず最初にイメージングは大きく2つに分かれており…

  • コンシューマーイメージング … チェキ、インスタントフォトシステム、カラー印画紙など
  • プロフェッショナルイメージング … Xシリーズ、GFXシリーズ、シネレンズ、放送用レンズなど

例年コンシューマーイメージングは、プロフェッショナルイメージングの2倍ぐらいの売上を叩き出している印象です。

富士フイルム決算

インスタントフォトシステムやデジタルカメラの販売が好調に推移し、売上⾼は、前年⽐27.6%増の1,052億円、営業利益は、前年⽐2.2倍と⼤きく増益し、233億円となりました。

コンシューマーイメージングでは、インスタントフォトシステムや、カラー印画紙、ドライプリント機器及び材料の販売が好調で、売上が増加しました。インスタントフォトシステムは、最新エントリーモデル「INSTAX mini 12」やデジタ ル技術を搭載したハイブリッドインスタントカメラ「INSTAX mini Evo」、スマホプリンター「INSTAX mini Link2」の販売が好調に推移しました。2023年6⽉には、スクエアフォーマットに対応した「INSTAX SQUARE SQ40」を発売し、好評をいただいています。

プロフェッショナルイメージングでは、前年度に発売した「X-H2」 、「X-H2S」、 「X-T5」を中⼼に販売が好調に推移し、⼤幅な増収となりました。2023年6⽉には、⼩型軽量ボディに⼤容量バッテリー・⾼性能AF・動画撮影機能を搭載したオールインワンモデル「X-S20」を発売しました。※決算発表資料(ノート付きより)

富士フイルム イメージング Q1実績 ※2023年4月~6月

  • イメージング全体 … 1,052億円 / 営業利益 233億円
  • コンシューマーイメージング … 632億円
  • プロフェッショナルイメージング … 420億円

チェキは相変わらず好調で最近はスマホプリンターが注目される事もあり、コンシューマーイメージングは好調を維持している印象。今回はXシリーズがかなり売れているようでプロフェッショナルイメージングをもう少し深堀してみましょう。通常コンシュマーとプロフェッショナルの売上は2倍ぐらいの差がありますが、今回は1.5倍ぐらいの差に縮まっています。

プロフェッショナルイメージングは前年同期比で+47.9%の売上高

  • 売上高 … 284億円 → 420億円

前年同期比でプロフェッショナルイメージングは、284億円 → 420億円と大幅な増収を達成。富士フイルムは " 「X-H2」「X-H2S」「X-T5」を中⼼に販売が好調に推移し⼤幅な増収となりました " と表現しており、Xシリーズが牽引している事が伺えます。

今後も、「GFXシリーズ」ではラージフォーマットによる圧倒的高画質を、「Xシリーズ」では画質とサイズのベストバランスを実現し、魅力的な製品を提供していきます。※決算短信より

決算短信には上記のように今後も魅力的な X/GFXシリーズ製品を投入していく事を示唆しているので2023年下期の製品展開に期待したいところ。

イメージング通期見通し

イメージング通期見通し ※2023年4月~2024年3月

  • イメージング全体 … 4,300億円
  • コンシューマーイメージング … 2,750億円
  • プロフェッショナルイメージング … 1,550億円

前回見通しと比べると、コンシューマーもプロフェッショナルも50億円引き上げており、2,750億円/1,550億円を見通しています。キヤノンとニコンが決算発表でレンズ交換式デジタルカメラ市場が拡大傾向にある事に触れており、富士フイルムは資料を見る限りそれに触れていませんが通期見通しを引き上げています。