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富士フイルム「X100VIは中国製」「今年はさらに多くの製品を発表する予定」

CineDJapanが、富士フイルム 五十嵐佑樹氏 渡邊淳氏 インタビュー動画をYouTubeに公開しました。発表したばかりの「X100VI」をはじめシネマカメラの可能性やグローバルシャッターなど興味深い事を語っています。個人的に興味深ったところピックアップしてみました。

X100VI

なぜ「X100VI」生産拠点を中国に移して生産するのですか?
富士フイルムは中国に最大の生産能力を有しており、生産の観点から見れば理にかなっています。日本で生産しても中国で生産しても品質はまったくもって同じです。多くのパーツが、中国や周辺国から集まってきます。時間と生産能力において中国における生産は道理にかないます。

X100V」は日本製でしたが、どうやら「X100VI」から中国で生産される事に。これによって安定した供給が出来れば良いのですが、すでに英国で「X100VI」はかなり高いバックオーダーを抱えている報道があり、日本国内の予約受付開始はこれから…特に国内において今回の「X100VI」も買いたいのに買えない状況が続くのかどうか気になるところ。

NDフィルター

NDフィルターはレンズの前側に搭載している
「X100VI」はレンズ固定式でNDフィルター・エレメントを最小化する事が可能です。レンズエレメントにおいてNDフィルター・絞り・シャッターはレンズの前面に統合しています。※「X100」シリーズは、レンズシャッター/リーフシャッターを採用しています

そう遠くない未来にレンズ交換可能なカメラにこのような機能が搭載される可能性は?
動画用途におけるリクエストは承知しています。レンズ交換式システムは(ボディ側に)メカニカルシャッターをセンサーの前に配置しているので難しいと考えています。レンズ固定式なら可能ですが、レンズ交換式カメラはスペースとサイズの面で難しいです。

「X100」シリーズは以前からNDフィルターを搭載していますが、レンズ前面にNDフィルターを配置している事は今まで知りませんでした。Xユーザーさんにとって周知の事実かもしれませんが、個人的に今回それを知る事が出来て良かったです。以前からレンズ交換式システムのカメラにスマートにNDフィルターを搭載するのは難しいと言われてますよね。最近は電子式のNDフィルター機能もあるので将来的なブレイクスルーに期待です。

将来的にシネマカメラが登場する可能性は?
現時点で具体的な計画はありません。しかし我々は常にその可能性を注視しています。

インタビューの中で富士フイルムはこの数年動画性能に関して注力しており、今後も注力していく内の1つであると語っており、シネマカメラについてまったく否定していない事が伺えます。「X-H」シリーズの先にシネマカメラがあるのかどうか気になるところ。

最近グローバルシャッターが話題になっていますが、富士フイルムとしてはどうですか?
今後の事についてはお答えできません。しかしこれまで我々はあらゆるテクノロジーを研究してきました。もちろん我々はセンサー周りのテクノロジーにフォーカスしてきています。もちろん(グローバルシャッターは)技術面で興味深い、特にシネマにおいて。

「α9III」がグローバルシャッターを搭載した事でコンシューマーが実際にグローバルシャッターを採用したカメラを手に取る事が出来るようになりましたが、今のところ賛否両論があり高く評価する者がいれば、時期尚早と評価する者がいるのも確か。富士フイルムが将来的にどのような判断を下すのか興味津々。

笑顔

今年はさらに多くの製品を発表する予定
我々は、今年さらに多くの製品をローンチする予定です。次回の " X Summit " はオーストラリアンのシドニーで開催する予定であり、お楽しみに。

今年 富士フイルムはカメラ3機種発表する噂が以前から存在するだけに、次の " X Summit " がいつ開催されるのか楽しみになってきました。