DxOMark が、ニコン COOLPIX A のレンズ スコアを掲載
DxOMark が、ニコン COOLPIX A のレビューとレンズスコアを掲載しています。COOLPIX A のレンズは、デジタル一眼レフ(APS-C)の単焦点レンズに迫る光学性能で、単焦点レンズを採用しているハイエンドコンパクト機を探しているなら非常に良い選択肢のひとつになると評価しています。
- 大型センサーを搭載したコンパクト機が、市場投入され始めている
- 大型センサーは脚光を浴びがちが、センサーだけでなくレンズの光学性能も非常に重要である
- ニコン COOLPIX Aは大型センサーを搭載した新型コンパクト機で、数年前なら実現しなかったが、技術革新により小型化され妥当なコストで製品化が可能になった機種である
- 大きなセンサーと小さなボディによりレンズも同時に進化する必要性あるのだ
- COOLPIX Aの固定レンズの総合スコアは、" 22 " とかなり良い数値を叩き出している
- ニコン D7000 (APS-C)にシグマ 35mm f/1.4 DG HSM、ニコン 85mm F1.4G、ニコン 85mm F1.8G を装着した時のスコアに迫る値である
- 解像度(sharpness)は、13P-Mpixと非常に立派なスコアで、フレーム全体均一した品質なのだ
- 歪み(distortion)は、0.3%と19mm(18.5mm)レンズ(35mm換算28mm)としては非常に優秀
- 周辺減光・ケラレ(vignetting)が-1.7EV、色収差(Chromatic aberration)が9μmで、両方共にこのタイプのレンズとしては良く制御されている
- ただしこのレンズの弱点がひとつありそれは、ズームレンズではなく単焦点レンズで汎用性に少し欠けているところだろうか
- …が、高品質単焦点レンズを採用することは理に適っていて、ズームレンズを採用すると光学性能に妥協を強いられるからだ
- ソニー サイバーショット RX1と比べることは公平ではないが、センサーサイズ・画素数を考慮に入れれば良い勝負をしているのではないだろうか
- キヤノン PowerShot G1Xはズームレンズを採用している分、解像度で "7P-Mpix" もの差が付いてしまっている (色収差に関しては、ほぼ同じスコア)
- PowerShot G1Xはズームレンズで撮影の幅を広げるコンセプトで、COOLPIX Aは単焦点レンズで高画質を追求しているコンセプトといえる
- 技術進化の恩恵で昨今デジタル一眼レフの性能に迫るコンパクト機が登場し始めている
- 大型センサーを搭載したハイエンドコンパクト機の主流は単焦点レンズであるが、これも今後さらなる進化によってズームレンズが採用されたコンパクト機が登場することが予想される
- 現時点でニコン COOLPIX Aは、コンパクトなボディに光学性能が優秀な単焦点レンズを採用して、非常に高品質な画質を提供している
- もし単焦点レンズがニーズに合っているのならば、COOLPIX Aは非常に良い選択肢のひとつになるだろう
かなり絶賛に近いレビューとなっています。ニコン COOLPIX A が登場したときは、AFの遅さと価格の高さがマイナスポイント(?)して目立ってしまいましたが、光学性能はDXセンサーに最適化されていてハイエンドコンパクト機ならではの高品質を保持している事が分かるスコアとなっています。
ちなみに以前DxOMarkは、ニコン COOLPIX A のセンサースコアのレビュー記事も掲載しています。
ペンタックスリコー GR (APS-C)がどんなスコアを出してくるのか楽しみになってきました。